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理由で解く 看護師国試

Q107P102 小児看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問102
問題
A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32°Cであった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。
A君は熱中症と診断された。点滴静脈内注射の後、A君の状態は回復し、家族とともに帰宅することとなった。付き添いのB教諭から、今後の部活動における熱中症予防について看護師に相談があった。熱中症予防のための指導内容で適切なのはどれか。
選択肢
1 袖口の狭い服の着用を促す。
2 口渇がなくても水分摂取を促す。
3 湿度が高いときに部活動をする。
4 休憩は90分に1回を目安にする。
解答
正解2(口渇がなくても水分摂取を促す。)
解説

口渇感は脱水が進んでから現れるため、口渇の有無に関わらず計画的に水分・電解質を補給する。

口渇は体液がある程度失われてから自覚される遅れた指標であり、渇きを感じてからでは脱水が進んでいることが多い。運動時は口渇の有無にかかわらず、あらかじめ計画的に水分と電解質を補給することが熱中症予防の基本である。通気性のよい服装、暑さ指数〈WBGT〉が高い時間帯の運動回避、こまめな休憩とあわせて指導する。

✗ 1. 誤り
袖口の狭い服の着用を促す。
通気性が悪く放熱を妨げるため不適。ゆったりした通気性のよい服が望ましい
✓ 2. 正しい
口渇がなくても水分摂取を促す。
口渇は脱水が進んでから出るため、渇きを感じる前からこまめに補給する
✗ 3. 誤り
湿度が高いときに部活動をする。
高湿度では汗の蒸発が妨げられ体温が下がりにくく、暑さ指数〈WBGT〉が上がり熱中症リスクが高い
✗ 4. 誤り
休憩は90分に1回を目安にする。
間隔が長すぎる。暑熱環境ではより頻回(目安30分ごと等)に休憩・給水する
ポイント
  • 口渇前からの計画的な水分・電解質補給
  • 通気性のよい服装で放熱を促す
  • 高湿度・WBGT高値時は運動を控える
比較表
運動時の熱中症予防のポイント
項目推奨
水分補給口渇前からこまめに、電解質も補給
服装通気性・吸湿速乾のゆったりした衣類
環境WBGT(暑さ指数)が高い時間帯は運動制限
休憩こまめに(暑熱時は短間隔で)
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