学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q107P085

理由で解く 看護師国試

Q107P085 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問85
問題
急性期の患者の特徴で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 症状の変化が乏しい。
2 エネルギー消費量が少ない。
3 身体の恒常性が崩れやすい。
4 生命の危機状態になりやすい。
5 セルフマネジメントが必要となる。
解答
正解3(身体の恒常性が崩れやすい。)、4(生命の危機状態になりやすい。)
解説

急性期は病態が急激に進行し、恒常性(ホメオスタシス)が崩れやすく生命の危機に陥りやすい時期である。

急性期は発症・受傷・手術直後などで病態が急激に変化する時期であり、生体侵襲に対する反応が大きく、循環・呼吸・代謝などの恒常性が破綻しやすい(選択肢3)。その結果、ショックや臓器不全など生命の危機状態に陥りやすい(選択肢4)ため、綿密な観察と迅速な対応が求められる。侵襲下では異化が亢進しエネルギー消費量はむしろ増大するため選択肢2は誤り。症状は急激に変化するため選択肢1も誤り。患者自身によるセルフマネジメントが中心となるのは主に慢性期であり、急性期は医療者主導の管理が優先される。

✗ 1. 誤り
症状の変化が乏しい。
急性期は症状が急激に変化するため誤り
✗ 2. 誤り
エネルギー消費量が少ない。
侵襲により異化亢進しエネルギー消費は増大するため誤り
✓ 3. 正しい
身体の恒常性が崩れやすい。
侵襲反応で循環・代謝などのホメオスタシスが破綻しやすい
✓ 4. 正しい
生命の危機状態になりやすい。
病態が急変しショックや臓器不全に陥りやすい
✗ 5. 誤り
セルフマネジメントが必要となる。
主に慢性期の特徴で、急性期は医療者主導の管理が中心
ポイント
  • 急性期=恒常性が崩れやすく生命の危機に陥りやすい
  • 侵襲下では異化亢進・エネルギー消費増大
  • セルフマネジメント重視は慢性期の特徴
比較表
急性期と慢性期の特徴
観点急性期慢性期
病態の変化急激・不安定緩やか・長期経過
恒常性崩れやすい比較的保たれる
エネルギー代謝異化亢進・消費増大比較的安定
自己管理医療者主導セルフマネジメント中心
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