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理由で解く 看護師国試

Q107P083 人体の構造と機能

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問83
問題
健常な成人の心臓について、右心室と左心室で等しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 単位時間当たりの収縮の回数
2 拡張時の内圧
3 収縮時の内圧
4 心室壁の厚さ
5 1回拍出量
解答
正解1(単位時間当たりの収縮の回数)、5(1回拍出量)
解説

左右の心室は同じリズムで拍動し(収縮回数が等しい)、単位時間の血流を釣り合わせるため1回拍出量も等しい。

心臓は左右の心室が同一の刺激伝導系(洞結節→房室結節→His束→Purkinje線維)に支配され同期して拍動するため、単位時間当たりの収縮回数(心拍数)は左右で等しい(選択肢1)。また体循環と肺循環は直列につながっており、長期的に左右の拍出量が異なれば一方の循環に血液がうっ滞するため、健常者では右室と左室の1回拍出量はほぼ等しく保たれる(選択肢5)。一方、左室は高圧の体循環へ拍出するため収縮時内圧が高く、壁も厚い。よって収縮時内圧(選択肢3)と心室壁の厚さ(選択肢4)は左右で異なる。拡張時の内圧(選択肢2)は充満圧を反映し左右で必ずしも等しくない。

✓ 1. 正しい
単位時間当たりの収縮の回数
同一の刺激伝導系で同期して拍動するため左右で等しい
✗ 2. 誤り
拡張時の内圧
充満圧を反映し左右で必ずしも等しくなく、一般に左室拡張末期圧の方が高い
✗ 3. 誤り
収縮時の内圧
左室は体循環へ拍出するため右室より高圧で、等しくない
✗ 4. 誤り
心室壁の厚さ
高圧に抗する左室壁が厚く、右室壁は薄いため等しくない
✓ 5. 正しい
1回拍出量
体循環と肺循環は直列で釣り合うため左右でほぼ等しい
ポイント
  • 左右心室は同一刺激伝導系で同期拍動→心拍数(収縮回数)は等しい
  • 体循環と肺循環は直列→左右の1回拍出量はほぼ等しい
  • 左室は高圧系のため収縮時内圧が高く壁が厚い
比較表
右心室と左心室の比較
項目右心室左心室
収縮回数(心拍数)同じ同じ
1回拍出量ほぼ同じほぼ同じ
収縮時内圧低い(肺循環)高い(体循環)
心室壁の厚さ薄い厚い
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