学習トップ理由で解く 看護師国試第6章 ▸ 一般 / Q107P050

理由で解く 看護師国試

Q107P050 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問50
問題
高齢者の薬物動態の特徴で正しいのはどれか。
選択肢
1 薬物の吸収の亢進
2 薬物の代謝の亢進
3 薬物の排泄の増加
4 血中濃度の半減期の延長
解答
正解4(血中濃度の半減期の延長)
解説

高齢者では肝代謝・腎排泄機能の低下により薬物が体内に残りやすく、血中濃度の半減期が延長する。

加齢に伴い肝血流量・肝代謝酵素活性の低下(代謝低下)と腎機能低下(糸球体濾過量の減少による排泄低下)が起こる。その結果、薬物が体内に蓄積しやすく血中濃度半減期は延長し、作用の増強や副作用が生じやすい。吸収は大きくは変化せず亢進はしない。したがって選択肢4が正しく、高齢者では減量や慎重な投与間隔設定が必要となる。

✗ 1. 誤り
薬物の吸収の亢進
消化管吸収は大きく変化せず、亢進はしない
✗ 2. 誤り
薬物の代謝の亢進
肝血流・肝酵素活性の低下により代謝はむしろ低下する
✗ 3. 誤り
薬物の排泄の増加
腎機能低下により排泄は減少する
✓ 4. 正しい
血中濃度の半減期の延長
代謝・排泄低下により薬物が残りやすく半減期が延長する
ポイント
  • 高齢者=肝代謝低下+腎排泄低下
  • 薬物が蓄積→半減期延長→副作用が出やすい
  • 減量・投与間隔の調整が必要
比較表
高齢者の薬物動態(4過程)
過程加齢による変化
吸収大きな変化なし
分布体脂肪増加・体水分減少で変化
代謝肝機能低下で低下
排泄腎機能低下で低下→半減期延長
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