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理由で解く 看護師国試

Q107A120 母性看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問120
問題
Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症と診断された。既往歴に特記すべきことはない。
Aさんは「次の月経からは、痛みがあれば、処方された鎮痛薬を飲むようにします。部活動で毎日ジョギングをしていますが、その他に日常生活で気を付けることを教えてください」と看護師に聞いてきた。このときの看護師の指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 運動量を増やす。
2 下腹部を温める。
3 葉酸を含む食品は控える。
4 腰部のマッサージは控える。
解答
正解2(下腹部を温める。)
解説

下腹部を温めると骨盤内の血行が促進され、子宮筋の緊張が和らいで月経痛が軽減する。温罨法は機能性月経困難症の代表的なセルフケア。

機能性月経困難症では、プロスタグランジンによる子宮筋収縮と血管攣縮による虚血が疼痛の原因となる。下腹部や腰部を温めると血行が促進され、子宮筋の緊張が緩和されて痛みが和らぐため、温罨法は有効な生活指導である。Aさんは既に毎日ジョギングをしており運動量をさらに増やす必要はなく、過度な運動はかえって負担になる。葉酸を控える根拠はなく、腰部マッサージは血行を促し疼痛緩和に役立つため控える必要はない。よって「下腹部を温める」が適切である。

✗ 1. 誤り
運動量を増やす。
適度な運動は有益だが既に毎日ジョギング中で、さらに増やす必要はない
✓ 2. 正しい
下腹部を温める。
血行促進で子宮筋の緊張を和らげ月経痛を軽減する、適切な指導
✗ 3. 誤り
葉酸を含む食品は控える。
葉酸を制限する医学的根拠はなく不適切
✗ 4. 誤り
腰部のマッサージは控える。
マッサージは血行を促し疼痛緩和に有効で、控える必要はない
ポイント
  • 温罨法(下腹部・腰部を温める)で月経痛を緩和
  • 適度な運動や血行促進が疼痛緩和に役立つ
  • 鎮痛薬は痛みが軽いうちの服用が効果的
比較表
機能性月経困難症のセルフケア
対策効果
下腹部・腰部の温罨法血行促進・子宮筋弛緩で疼痛緩和
適度な運動・ストレッチ骨盤内血流改善
鎮痛薬〈NSAIDs〉の早めの服用プロスタグランジン産生抑制
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