学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 状況設定 / Q107A114

理由で解く 看護師国試

Q107A114 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問114
問題
Aさん(38歳、男性)。23時ころ、徒歩で来院した。Aさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。Aさんは英語は話せないようだった。Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。妻は1時間後に病院に到着できるということだった。この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。
入院後2日、冠動脈造影〈CAG〉が実施された。冠動脈に有意な狭窄はなく、Aさんは急性心外膜炎と診断された。胸痛に対して消炎鎮痛薬が5日分処方された。処方された2日後、Aさんから「薬がなくなったので追加で処方して欲しい」と病棟看護師に依頼があった。看護師の対応で優先されるのはどれか。
選択肢
1 Aさんの痛みの程度を確認する。
2 医師に鎮痛薬の増量を相談する。
3 Aさんが以前常用していた鎮痛薬の用量を確認する。
4 Aさんが指示された用法を守れていないことを指摘する。
解答
正解1(Aさんの痛みの程度を確認する。)
解説

5日分の薬を2日で使い切った背景には、痛みが強い可能性や用法の誤解が考えられる。まず痛みの程度をアセスメントすることが優先される。

急性心外膜炎の胸痛に対して消炎鎮痛薬が5日分処方されたが、2日で使い切っている。これは痛みが強く指示より頻回・多量に内服した可能性、あるいは用法の理解不足を示唆する。看護師がとるべき最初の行動は、増量相談や指摘の前に、現在および経過中の痛みの程度・性状をアセスメントして状況を正確に把握することである。痛みの評価があってはじめて、医師への報告内容や必要な指導が判断できる。したがって「痛みの程度を確認する」が最優先となる。

✓ 1. 正しい
Aさんの痛みの程度を確認する。
多く使った背景を把握する最初のアセスメントで最優先
✗ 2. 誤り
医師に鎮痛薬の増量を相談する。
痛みの評価前に増量を相談するのは早計で根拠に欠ける
✗ 3. 誤り
Aさんが以前常用していた鎮痛薬の用量を確認する。
現在の処方薬の使用状況の把握が先で、焦点がずれる
✗ 4. 誤り
Aさんが指示された用法を守れていないことを指摘する。
非難的な対応で信頼関係を損ない、まず傾聴とアセスメントが必要
ポイント
  • 薬に関する訴えでは、まず症状(痛み)のアセスメントを行う
  • 指摘・叱責より傾聴と事実確認を優先する
  • アセスメント結果をもとに医師への報告・指導を検討する
比較表
鎮痛薬を早く使い切った患者への対応の順序
順序対応目的
1痛みの程度・使用状況を確認現状のアセスメント
2必要に応じ医師へ報告・相談処方調整の検討
3正しい用法の指導再発防止・安全確保
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手