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理由で解く 看護師国試

Q107A113 成人看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問113
問題
Aさん(38歳、男性)。23時ころ、徒歩で来院した。Aさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。Aさんは英語は話せないようだった。Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。妻は1時間後に病院に到着できるということだった。この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。
Aさんの妻が、Aさんの国民健康保険証を持って救急外来に到着した。妻から聴取した情報によると、Aさんは特に既往はないが、時々頭痛があり、母国で市販されていた鎮痛薬を常用していたとのことであった。心電図でST上昇が認められ、Aさんと妻は、医師から「入院して冠動脈造影〈CAG〉を受けないと命の危険があるかもしれない」と説明を受けた。しかし、Aさんは「たくさんの費用は支払えないし、学校を休むのが心配だ」と検査を受けることを拒んだ。このときの救急外来の看護師の説明で優先されるのはどれか。
選択肢
1 検査の手順を説明する。
2 学校は退学にならないことを説明する。
3 宗教に応じた食事対応ができることを説明する。
4 医療費は国民健康保険が適用されることを説明する。
解答
正解4(医療費は国民健康保険が適用されることを説明する。)
解説

検査拒否の主たる理由は「費用が払えない」という経済的不安。Aさんは国民健康保険に加入しており、保険が適用されることを説明して不安を軽減することが優先される。

ST上昇があり急性心筋梗塞などが疑われる緊急事態で、CAGを受けないと命に関わると説明されている。Aさんが検査を拒む理由は「費用が支払えない」「学校を休むのが心配」であり、看護師はまず本人の意思決定を妨げている最大の障壁に応える必要がある。妻が国民健康保険証を持参しており、Aさんは国民健康保険に加入していることが確認できる。したがって、医療費に国民健康保険が適用され自己負担が一定割合に軽減されることを説明することが、経済的不安を和らげ、生命を守る検査の受け入れにつながる最優先の対応である。

✗ 1. 誤り
検査の手順を説明する。
拒否理由は手順への不安ではなく費用であり、優先度は低い
✗ 2. 誤り
学校は退学にならないことを説明する。
退学の有無を看護師が保証する根拠はなく、断定は不適切
✗ 3. 誤り
宗教に応じた食事対応ができることを説明する。
拒否理由と無関係で、この場面の優先事項ではない
✓ 4. 正しい
医療費は国民健康保険が適用されることを説明する。
経済的不安に直接応え、保険証持参で加入も確認済み。最優先
ポイント
  • 拒否の理由(費用不安)に的を絞って対応する
  • 国民健康保険加入者は外国人でも療養の給付を受けられる
  • 生命に関わる検査では患者の意思決定を支える情報提供を優先
比較表
患者の懸念と看護師の対応の対応関係
患者の訴え適切な対応
費用が払えない国民健康保険の適用・自己負担軽減を説明
学校を休むのが心配傾聴し状況整理を支援(退学の断定はしない)
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