学習トップ理由で解く 看護師国試第9章 ▸ 状況設定 / Q107A108

理由で解く 看護師国試

Q107A108 精神看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問108
問題
Aさん(50歳、男性)は、23歳で統合失調症を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。
Aさんの退院については、アパートでの単身生活か、共同生活援助〈グループホーム〉での生活を目指すことになった。Aさんの精神科リハビリテーションを進めるにあたり、病棟看護師が連携する職種で最も優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 退院後生活環境相談員
2 理学療法士
3 介護福祉士
4 栄養士
解答
正解1(退院後生活環境相談員)
解説

医療保護入院者には退院後生活環境相談員が選任され、退院に向けた相談支援・地域移行の調整を担う。単身生活やグループホーム移行を目指す本事例では、この相談員との連携が最優先。

精神保健福祉法により、医療保護入院者には退院後生活環境相談員(精神保健福祉士等)が選任され、本人・家族の相談対応、退院に向けた環境調整、地域援助事業者や社会資源との連絡調整など、退院支援の中心的役割を担う。Aさんはアパートでの単身生活か共同生活援助〈グループホーム〉での生活を目指しており、住まいの確保や地域生活への移行を計画的に進めるうえで、退院後生活環境相談員との連携が最も優先度が高い。理学療法士(2)は身体機能の問題が focus ではなく、介護福祉士(3)は身体介護を要する状況ではなく、栄養士(4)も現時点の主要課題ではない。

✓ 1. 正しい
退院後生活環境相談員
医療保護入院者の退院支援・地域移行調整を担う職種で、単身/グループホーム移行に向け連携の優先度が最も高い
✗ 2. 誤り
理学療法士
身体機能・運動機能の課題は主要でなく、優先度は低い
✗ 3. 誤り
介護福祉士
身体介護を要する状況ではなく、現時点で連携の優先度は低い
✗ 4. 誤り
栄養士
栄養管理上の特段の課題はなく、優先される職種ではない
ポイント
  • 医療保護入院者には退院後生活環境相談員を選任
  • 相談員が退院支援・地域移行の調整を担う
  • 地域生活移行では多職種連携の中心となる
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手