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理由で解く 看護師国試

Q107A074 基礎看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問74
問題
創傷の治癒過程で炎症期に起こる現象はどれか。
選択肢
1 創傷周囲の線維芽細胞が活性化する。
2 肉芽の形成が促進される。
3 滲出液が創に溜まる。
4 創の収縮が起こる。
5 上皮化が起こる。
解答
正解3(滲出液が創に溜まる。)
解説

創傷治癒の炎症期(受傷直後〜数日)では血管透過性が亢進し、滲出液が創に貯留する。

創傷治癒は炎症期→増殖期→成熟(再構築)期の順に進む。炎症期(受傷直後〜約3日)では止血に続いて血管透過性が亢進し、好中球やマクロファージが遊走して異物・細菌を処理するとともに滲出液が創部に貯留する。よって炎症期の現象は「滲出液が創に溜まる」で正解は3。線維芽細胞の活性化・肉芽形成・創の収縮・上皮化はいずれもその後の増殖期以降にみられる現象である。

✗ 1. 誤り
創傷周囲の線維芽細胞が活性化する。
線維芽細胞によるコラーゲン産生は増殖期の現象で、炎症期ではない
✗ 2. 誤り
肉芽の形成が促進される。
毛細血管新生と線維芽細胞による肉芽形成は増殖期に起こる
✓ 3. 正しい
滲出液が創に溜まる。
炎症期の血管透過性亢進により滲出液が創部に貯留する
✗ 4. 誤り
創の収縮が起こる。
筋線維芽細胞による創収縮は増殖期以降の現象である
✗ 5. 誤り
上皮化が起こる。
表皮細胞の遊走・増殖による上皮化は増殖期以降に進む
ポイント
  • 創傷治癒=炎症期→増殖期→成熟(再構築)期
  • 炎症期:血管透過性亢進・滲出液貯留・白血球遊走(止血~数日)
  • 増殖期:肉芽形成・線維芽細胞活性化・上皮化・創収縮
比較表
創傷治癒の各期と主な現象
時期主な現象
炎症期(~約3日)止血・血管透過性亢進・滲出液貯留・白血球遊走
増殖期(数日~数週)線維芽細胞活性化・肉芽形成・血管新生・上皮化・創収縮
成熟期(数週~)コラーゲンの再構築・瘢痕成熟
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