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理由で解く 看護師国試

Q107A052 人体の構造と機能

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問52
問題
胎生期から小児期の血清免疫グロブリン濃度の年齢による変動を図に示す。①が示しているのはどれか。
図
選択肢
1 IgA
2 IgD
3 IgG
4 IgM
解答
正解1〈IgA〉
解説

①が指すのは出生後最も緩やかに上昇し成人値到達が最も遅い実線=IgAである。

図は胎生期から小児期にかけての血清免疫グロブリン濃度を「成人値に対する百分率」で示したもので、3本の曲線が描かれている。一点鎖線は胎生期から上昇し出生付近で100%超のピークをつくり、生後数か月で約40%まで低下したのち再上昇する——これは胎盤を通過して移行した母体由来IgGが出生後に消退し、児自身の産生が加わって回復するIgGの動態である。破線は出生時ほぼ0から3本中最も速く立ち上がり約1歳で成人値近くに達する——胎盤を通過せず児が最も早く産生を確立するIgMである。矢印付きの①が指す実線は出生時0から最も緩やかに上昇し、成人値への到達が最も遅い(10歳頃)——これが分泌型を含めて産生の立ち上がりが最も遅いIgAである。よって①はIgA。

✓ 1. 正しい
IgA
①が指す実線。出生時0から3本中最も緩やかに上昇し、成人値到達が最も遅い(10歳前後)。①の曲線に一致
✗ 2. 誤り
IgD
血清中濃度がごく微量のため本図には描かれていない
✗ 3. 誤り
IgG
一点鎖線。胎盤を介した母体移行で出生時に最も高く(100%超)、生後3〜6か月で最低となり以後再上昇する。①ではない
✗ 4. 誤り
IgM
破線。出生後に3本中最も速く上昇し、最も早く成人値に近づく。①ではない
ポイント
  • IgGのみ胎盤を通過(母体由来)→新生児で高値、生後3〜6か月で生理的最低
  • IgMは胎児期から自己産生、胎盤を通過しない
  • IgAは産生開始・成人値到達が最も遅い
比較表
免疫グロブリンの特徴と発達
種類胎盤通過発達の特徴
IgGする出生時高値→生後3〜6か月で低下→再上昇
IgMしない胎児後期から自己産生、比較的早く増加
IgAしない産生・成人値到達が最も遅い
IgDしない血清中は微量
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