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理由で解く 看護師国試

Q107A049 老年看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問49
問題
Aさん(66歳、男性)は、Lewy〈レビー〉小体型認知症であるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。介護老人保健施設の短期入所〈ショートステイ〉を初めて利用することとなった。施設の看護師は、同居している家族から「以前、入院したときに、ご飯にかかっているゴマを虫だと言って騒いだことがあったが、自宅ではそのような様子はみられない」と聞いた。入所当日の夜間の対応で適切なのはどれか。
選択肢
1 虫はいないと説明する。
2 部屋の照明をつけたままにする。
3 細かい模様のある物は片付ける。
4 窓のカーテンは開けたままにする。
解答
正解3(細かい模様のある物は片付ける。)
解説

レビー小体型認知症は具体的な幻視・錯視が特徴で、ゴマを虫と見誤るのは錯視。誘因となる細かい模様や見間違えやすい物を環境から取り除くことが有効な対応となる。

レビー小体型認知症では、ありありとした幻視や、模様・影・小さな物を人や虫に見誤る錯視が特徴的に現れる。ゴマを虫と見たのは錯視であり、細かい模様のある物や紛らわしい物を片付けて誘因を減らすことが適切。幻視・錯視を頭から否定すると本人の不安や混乱を強めるため『虫はいない』と説明するのは不適切。暗がりや影、窓外の暗さ・映り込みは錯視を誘発するため、夜間はカーテンを閉め、適度な明るさを保つ配慮が望ましい。

✗ 1. 誤り
虫はいないと説明する。
幻視・錯視の否定は本人の不安・混乱を強めるため不適切
✗ 2. 誤り
部屋の照明をつけたままにする。
明るすぎると睡眠を妨げる。適度な明るさで影を減らす配慮は要るが、つけたままは適切とはいえない
✓ 3. 正しい
細かい模様のある物は片付ける。
模様や紛らわしい物は錯視の誘因となるため取り除くのは適切
✗ 4. 誤り
窓のカーテンは開けたままにする。
夜間は窓外の暗さや室内の映り込みが錯視を誘発するため、カーテンは閉める方がよい
ポイント
  • レビー小体型認知症の三徴=幻視・パーキンソン症状・認知の変動
  • 錯視・幻視は否定せず、誘因(模様・影・暗がり)を環境から減らす
  • 夜間はカーテンを閉め適度な明るさを保つ
比較表
認知症の主な原因疾患と特徴
疾患特徴的症状
レビー小体型具体的な幻視・錯視、パーキンソン症状、認知の変動
アルツハイマー型記銘力低下から進行、取り繕い
血管性階段状進行、まだら認知症
前頭側頭型脱抑制・常同行動・人格変化
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