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理由で解く 看護師国試

Q106P113 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問113
問題
Aさん(78歳、男性)は、尿路感染症による敗血症で入院し、5日が経過した。中心静脈ラインから輸液ポンプを使用して乳酸加リンゲル液が投与され、その側管からシリンジポンプを使用してノルアドレナリンが投与されている。
その直後、看護師はノルアドレナリンの投与量を医師の指示書で確認した。指示書には、午前6時に2mL/時間から1mL/時間へ投与量の減量の指示が記載されていたが、午前9時の投与量は2mL/時間のままであったことに気が付いた。このときのAさんに対し看護師がアセスメントする項目で優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 血圧
2 尿量
3 血糖値
4 呼吸数
解答
正解1(血圧)
解説

ノルアドレナリンは強力な昇圧薬。指示の2倍量が投与されていたため、過量による血圧上昇を最優先でアセスメントする。

ノルアドレナリンはα作用による血管収縮で血圧を上昇させる代表的な昇圧薬である。減量指示が反映されず本来1mL/時間のところ2mL/時間(指示量の2倍)が投与されていたため、過量投与による血圧の過度な上昇が最も直接的かつ緊急に評価すべき項目となる。血圧は薬効を最も鋭敏に反映し、過度の昇圧は臓器灌流障害や不整脈にもつながるため優先度が高い。尿量・血糖値・呼吸数も観察対象ではあるが、昇圧薬の作用を直接反映する血圧が最優先である。

✓ 1. 正しい
血圧
ノルアドレナリンの薬効(昇圧)を最も直接的に反映し、過量投与による過度な血圧上昇を評価できるため最優先
✗ 2. 誤り
尿量
循環動態の結果として変化しうるが、血圧ほど即時的・直接的な指標ではない
✗ 3. 誤り
血糖値
カテコラミンで上昇しうるが本設問の主眼ではなく優先度は低い
✗ 4. 誤り
呼吸数
昇圧薬の主作用を直接反映する指標ではなく最優先ではない
ポイント
  • ノルアドレナリン=α作用主体の昇圧薬、効果は血圧に最も表れる
  • 薬剤過量時はまず主作用(この場合は血圧)をアセスメント
  • 指示量の2倍投与=過度な昇圧のリスク
比較表
主なカテコラミンの作用
薬剤主な受容体作用主効果
ノルアドレナリンα1>β1強力な血管収縮・昇圧
ドパミン用量依存〈DA→β→α〉低用量で腎血流、高用量で昇圧
ドブタミンβ1主体心収縮力増強
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