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理由で解く 看護師国試

Q106P109 小児看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問109
問題
Aちゃん(6歳、女児)は、重症の新生児仮死で出生した。誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しているため、今回の入院で経鼻経管栄養法を導入し、退院後は週1回の訪問看護を利用することになった。現在は四肢と体幹の著しい運動障害があり、姿勢保持が困難で、移動および移乗は全介助である。声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。
訪問看護師が行う母親への経管栄養法の指導で適切なのはどれか。
選択肢
1 注入する前に排便させる。
2 注入中は側臥位を保つようにする。
3 カテーテルは毎日場所を変えて固定する。
4 家族と同じ食事を流動食にして注入する。
解答
正解3(カテーテルは毎日場所を変えて固定する。)
解説

経鼻カテーテルは固定用テープによる皮膚障害を防ぐため、毎日固定位置を変える。

Aちゃんは重症心身障害児で経鼻経管栄養を導入している。鼻や頬にテープで固定するため、同じ位置に貼り続けると皮膚の発赤・びらんなどの皮膚障害を起こす。これを防ぐため、固定位置を毎日少しずつ変えることが適切な指導である。注入前の排便は必須ではなく、注入中は誤嚥防止のため上体を挙上した半坐位(ファウラー位)が基本で側臥位を保つのは不適切、家族と同じ食事を流動食にしても栄養バランスや粘度が経管栄養に適さずカテーテル閉塞の恐れがあり不適切である。

✗ 1. 誤り
注入する前に排便させる。
排便は注入の必須条件ではなく、根拠に乏しい
✗ 2. 誤り
注入中は側臥位を保つようにする。
誤嚥防止には上体を挙上した半坐位が基本で、側臥位保持は不適切
✓ 3. 正しい
カテーテルは毎日場所を変えて固定する。
固定テープによる皮膚障害を防ぎ適切
✗ 4. 誤り
家族と同じ食事を流動食にして注入する。
栄養バランスや粘度が不適切でカテーテル閉塞の恐れがあり不適切
ポイント
  • 経鼻カテーテルの固定位置を毎日変えて皮膚障害を予防する
  • 経管栄養注入時は誤嚥防止に上体挙上(半坐位・ファウラー位)
  • 注入物は指示された経管栄養剤を用い、家庭の流動食で代替しない
比較表
経鼻経管栄養の注入時の基本
項目適切な方法
体位上体を挙上した半坐位(誤嚥防止)
カテーテル固定毎日位置を変え皮膚障害を予防
注入物指示された経管栄養剤を使用
注入速度指示速度を守り緩徐に注入
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