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理由で解く 看護師国試

Q106P101 母性看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問101
問題
Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。
このときの妊婦健康診査で「妊娠することは考えていなかったので、これから自分の体にどういうことが起こるのか分かりません」とAさんから相談があった。看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。Aさんに生じやすいのはどれか。
選択肢
1
2 便秘
3 腰痛
4 静脈瘤
解答
正解2(便秘)
解説

妊娠初期から生じやすいマイナートラブルは、プロゲステロンによる腸蠕動低下で起こる便秘。

Aさんは妊娠8週で、次回健診までに生じやすい「これから」の変化を尋ねている。妊娠中はプロゲステロンの作用で消化管平滑筋の蠕動運動が低下し、水分の再吸収も亢進するため、妊娠初期という早い時期から便秘が生じやすい。痔・腰痛・静脈瘤は増大した子宮による静脈圧迫や重心変化が原因で、主に妊娠中期以降〜後期に顕在化するため、この時点で「次の健診までに」最も生じやすいのは便秘である。

✗ 1. 誤り
増大子宮による骨盤内静脈のうっ血や便秘の悪化で主に妊娠中期以降に生じる
✓ 2. 正しい
便秘
プロゲステロンによる腸蠕動低下で妊娠初期から生じやすく、この時期に最も該当
✗ 3. 誤り
腰痛
子宮増大による重心の前方移動・姿勢変化が原因で妊娠中期以降に多い
✗ 4. 誤り
静脈瘤
増大子宮による下肢・骨盤静脈の圧迫が原因で妊娠後期に生じやすい
ポイント
  • 便秘はプロゲステロンによる腸蠕動低下で妊娠早期から出現
  • 痔・腰痛・静脈瘤は子宮増大が主因で中期以降に顕在化
  • 妊娠週数とマイナートラブルの出現時期を結びつけて考える
比較表
妊娠経過とマイナートラブルの出現時期
症状主な機序出現しやすい時期
便秘プロゲステロンによる腸蠕動低下妊娠初期〜
骨盤内静脈うっ血・便秘悪化中期以降
腰痛重心移動・姿勢変化中期以降
静脈瘤増大子宮による下肢静脈圧迫後期
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