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理由で解く 看護師国試

Q106P100 母性看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問100
問題
Aさん(24歳、初産婦、会社員)は、現在、両親と妹の4人で暮らしている。パートナー(24歳、会社員)と結婚する予定である。Aさんは、妊娠8週の妊婦健康診査で「朝起きると気持ちが悪くあまり食べられません。台所から食べ物の匂いがするだけで吐き気がします」と話している。
Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 水分は温かい飲料にする。
2 栄養のバランスのよい食物を摂取する。
3 1回量を少なくして食べる回数を増やす。
4 カロリーの高い食物を積極的に摂取する。
解答
正解3(1回量を少なくして食べる回数を増やす。)
解説

妊娠初期のつわり(悪阻)では、空腹や胃の充満を避けるため、1回量を減らし回数を増やす少量頻回摂取が基本。

Aさんは妊娠8週で「朝起きると気持ちが悪く食べられない」「匂いで吐き気」というつわり(悪阻)の典型症状を訴えている。つわり期は空腹時や一度に多く食べると悪心・嘔吐が誘発されやすいため、1回量を少なくして食べる回数を増やす(少量頻回)ことで胃への負担を減らし、食べられるものを食べられるときに摂ることが最優先の指導となる。この時期は胎児の栄養要求量はまだ大きくないため、栄養バランスやカロリーより「摂取できること」を優先する。

✗ 1. 誤り
水分は温かい飲料にする。
つわり時は温かい飲料や匂いの強いものがかえって悪心を誘発しやすく、冷たくさっぱりしたものの方が受け入れやすいことが多い
✗ 2. 誤り
栄養のバランスのよい食物を摂取する。
一般論として正しいが、食べられないつわり期には現実的でなく最優先ではない
✓ 3. 正しい
1回量を少なくして食べる回数を増やす。
空腹と胃充満を避けられ、悪心を軽減できるつわり期の基本指導
✗ 4. 誤り
カロリーの高い食物を積極的に摂取する。
妊娠初期は必要エネルギー付加量が小さく、高カロリー食は悪心を助長し不適切
ポイント
  • つわりは妊娠5〜6週に始まり12〜16週頃に軽快することが多い
  • 対応の原則は少量頻回摂取・食べられるものを食べる・脱水予防
  • 妊娠初期はエネルギー付加量が小さく無理な栄養強化は不要
比較表
つわり期の食事の工夫
工夫理由
少量頻回に食べる空腹・胃充満による悪心を避ける
冷たくさっぱりした物を選ぶ匂い刺激を減らし受け入れやすい
水分をこまめに摂る嘔吐による脱水を予防する
食べられる物を優先栄養バランスより摂取量確保を優先
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