学習トップ理由で解く 看護師国試第6章 ▸ 状況設定 / Q106P095

理由で解く 看護師国試

Q106P095 老年看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問95
問題
Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折と診断され、安静目的で入院した。既往歴 : 5年前に大腿骨骨折。現病歴 : 2年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。生活歴 : 要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADLは自立。
入院後8日、理学療法室での訓練が始まった。Aさんはこわばった表情で訓練を受けていた。Aさんは、以前は通所リハビリテーションを利用していたが、人が多い場で落ち着かなくなることがあり、入院前には小規模多機能型居宅介護事業所を利用していたことが家族からの情報で分かった。翌日、理学療法士が「理学療法室に行きましょう」と病室に迎えに来たところ、Aさんは「行きたくない」と嫌がった。このときのAさんに対する看護で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 看護師が理学療法室まで付き添う。
2 病棟でのリハビリテーションを提案する。
3 Aさんに再転倒を予防する必要性を説明する。
4 小規模多機能型居宅介護事業所の利用を勧める。
解答
正解2(病棟でのリハビリテーションを提案する。)
解説

人が多い場で落ち着かなくなる特性が理学療法室拒否の背景。落ち着ける病棟でのリハビリを提案し、環境を本人に合わせる。

家族情報から、Aさんは『人が多い場で落ち着かなくなる』ため、大勢がいる理学療法室が不安・拒否の要因と考えられる。リハビリの継続には本人が落ち着ける環境の確保が重要で、より静かな病棟でのリハビリテーションを提案することが、拒否の背景に配慮しつつ機能訓練を続けられる最適な対応。単に付き添う・説得する・退院後サービスを勧めるのは、拒否の根本(環境刺激)への対応になっていない。

✗ 1. 誤り
看護師が理学療法室まで付き添う。
付き添っても人の多い環境という拒否の要因は解消されず根本対応にならない
✓ 2. 正しい
病棟でのリハビリテーションを提案する。
人が多い場が苦手という特性に合わせ落ち着ける環境で訓練を継続でき最適
✗ 3. 誤り
Aさんに再転倒を予防する必要性を説明する。
説明・説得は環境刺激による不安を軽減せず、拒否の理由に対応していない
✗ 4. 誤り
小規模多機能型居宅介護事業所の利用を勧める。
小規模多機能型居宅介護事業所の利用を勧める:退院後の在宅サービスの話で、入院中の今のリハビリ拒否への対応ではない
ポイント
  • 拒否の背景(人が多い場が苦手)をアセスメントし環境を調整する
  • リハビリは本人が落ち着ける環境で継続することが重要
  • 個別性(これまでの生活・特性)を尊重した支援
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手