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理由で解く 看護師国試

Q106P091 老年看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問91
問題
Aさん(82歳、男性)は、介護付の有料老人ホームに入居している。10年前まで会社を経営していた。プロ野球や世界経済に興味があり、友人とインターネットを用いて交流するのを楽しみにしている。Parkinson〈パーキンソン〉病で、現在Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅡ。両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられる。食事は自分の居室に運んでもらって食べている。身の回りのことは1人でできる。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため1日中室内で過ごしている。
Aさんの障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準のランクはどれか。
選択肢
1 ランクA
2 ランクB
3 ランクC
4 ランクJ
解答
正解1(ランクA)
解説

「屋内生活はおおむね自立しているが、実際には外出せず日中も室内で過ごす」状態は準寝たきり=ランクAに該当する。

障害高齢者の日常生活自立度は、生活自立〈J〉→準寝たきり〈A〉→寝たきり(B・C)と重症度が上がる。Aさんは身の回りのことは1人ででき屋内生活はおおむね自立だが、外出は可能でも転倒恐怖のため実際には外出せず日中も室内で過ごしている。判定は『できる能力』ではなく『実際の生活状況』で行うため、介助なしには外出しない=準寝たきり相当となりランクAが最も適切。ランクJは自力で外出する人、B・Cは屋内でも介助を要し日中もベッド上が主体の状態を指す。

✓ 1. 正しい
ランクA
屋内生活はおおむね自立するが実際には外出しない準寝たきり。Aさんの状況に合致
✗ 2. 誤り
ランクB
屋内でも何らかの介助を要し日中もベッド上生活が主体。Aさんは屋内自立で該当しない
✗ 3. 誤り
ランクC
1日中ベッド上で排泄・食事・着替えに介助を要する寝たきり。該当しない
✗ 4. 誤り
ランクJ
何らかの障害はあるが日常生活はほぼ自立し独力で外出できる。Aさんは実際には外出しないため該当しない
ポイント
  • 判定は『能力』ではなく『実際の生活状況』で行う
  • 外出可能でも実際に外出しなければランクA(準寝たきり)
  • J=自力外出、A=屋内自立・外出せず、B/C=屋内でも介助・ベッド中心
比較表
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準
ランク区分状態の概要
J生活自立障害はあるが日常生活はほぼ自立、独力で外出する
A準寝たきり屋内はおおむね自立だが介助なしには外出しない
B寝たきり屋内でも介助を要し日中もベッド上生活が主体、座位は保持
C寝たきり1日中ベッド上で排泄・食事・着替えに介助を要する
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