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理由で解く 看護師国試

Q106P086 母性看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問86
問題
Aさん(50歳、女性)は、急に体が熱くなったり汗をかいたりし、夜は眠れなくなり疲れやすさを感じるようになった。月経はこの1年間で2回あった。Aさんのホルモンで上昇しているのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 エストロゲン
2 プロラクチン
3 プロゲステロン
4 黄体形成ホルモン〈LH〉
5 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
解答
正解4(黄体形成ホルモン〈LH〉)、5(卵胞刺激ホルモン〈FSH〉)
解説

更年期は卵巣機能低下でエストロゲン・プロゲステロンが減少し、フィードバックが外れて下垂体からのFSH・LHが上昇する。上昇するのはFSHとLH。

Aさんはのぼせ・発汗(ホットフラッシュ)・不眠・易疲労感といった更年期症状を呈し、月経も1年で2回と稀発化しており、卵巣機能が低下する更年期(閉経移行期)と考えられる。更年期では卵巣からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少する。エストロゲンが低下すると視床下部・下垂体への負のフィードバックが外れ、下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモン〈FSH〉と黄体形成ホルモン〈LH〉が反応性に上昇する(特にFSHの上昇が顕著)。したがって上昇しているのはLHとFSHである。プロラクチンは授乳期に上昇するホルモンで更年期には関与しない。

✗ 1. 誤り
エストロゲン
卵巣機能低下により分泌が減少する
✗ 2. 誤り
プロラクチン
主に妊娠・授乳期に上昇するホルモンで更年期変化とは無関係
✗ 3. 誤り
プロゲステロン
排卵の減少・卵巣機能低下により分泌が減少する
✓ 4. 正しい
黄体形成ホルモン〈LH〉
エストロゲン低下でフィードバックが外れ下垂体から分泌が増加する
✓ 5. 正しい
卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
エストロゲン低下により反応性に上昇し、更年期で顕著に高値となる
ポイント
  • 更年期は卵巣機能低下でエストロゲン・プロゲステロン減少
  • 負のフィードバックが外れFSH・LHが上昇(特にFSH高値)
  • ホットフラッシュ・発汗・不眠は代表的更年期症状
比較表
更年期のホルモン変化
ホルモン分泌源更年期での変化
エストロゲン卵巣低下
プロゲステロン卵巣(黄体)低下
FSH下垂体前葉上昇(特に顕著)
LH下垂体前葉上昇
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