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理由で解く 看護師国試

Q106P076 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問76
問題
急性炎症と比較して慢性炎症に特徴的な所見はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 好中球浸潤
2 CRPの上昇
3 リンパ球浸潤
4 形質細胞の浸潤
5 血管透過性の亢進
解答
正解3(リンパ球浸潤)、4(形質細胞の浸潤)
解説

慢性炎症ではリンパ球・形質細胞・マクロファージなど単核球の浸潤が特徴的。好中球浸潤・血管透過性亢進は急性炎症の特徴。

急性炎症は好中球浸潤、血管透過性の亢進による滲出・浮腫が主体で、CRPも急激に上昇する。一方、慢性炎症は組織が持続的に傷害される状態で、リンパ球・形質細胞・マクロファージといった単核球の浸潤、肉芽組織形成、線維化が特徴となる。したがって慢性炎症に特徴的なのはリンパ球浸潤と形質細胞の浸潤である。

✗ 1. 誤り
好中球浸潤
急性炎症の初期に動員される細胞で、急性炎症の特徴
✗ 2. 誤り
CRPの上昇
急性期反応物質で急性炎症で顕著に上昇し、慢性炎症に特徴的とはいえない
✓ 3. 正しい
リンパ球浸潤
慢性炎症で単核球として持続的に浸潤する特徴的所見
✓ 4. 正しい
形質細胞の浸潤
抗体産生を担いB細胞から分化、慢性炎症に特徴的な単核球浸潤
✗ 5. 誤り
血管透過性の亢進
急性炎症で滲出・浮腫を起こす特徴で慢性炎症では主体ではない
ポイント
  • 急性炎症=好中球・血管透過性亢進・滲出
  • 慢性炎症=リンパ球・形質細胞・マクロファージ(単核球)浸潤・線維化
  • CRPは急性期反応物質
比較表
急性炎症と慢性炎症の比較
項目急性炎症慢性炎症
主な浸潤細胞好中球リンパ球・形質細胞・マクロファージ
血管反応透過性亢進・滲出血管新生(肉芽)
組織変化浮腫線維化
経過短期持続
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