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理由で解く 看護師国試

Q106P070 老年看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問70
問題
病的な老化を示すのはどれか。
選択肢
1 肝臓の萎縮
2 動脈の粥状硬化
3 毛様体筋の機能低下
4 心筋の弾性線維の減少
5 膀胱の平滑筋の線維化
解答
正解2(動脈の粥状硬化)
解説

動脈の粥状硬化(アテローム硬化)は脂質沈着による病的変化で、心筋梗塞・脳梗塞など疾患につながる病的老化。他は加齢に伴う生理的老化。

生理的老化は加齢とともに誰にでも生じる不可逆的な機能低下で、肝臓・臓器の萎縮、毛様体筋の機能低下(老視)、心筋弾性線維の減少、膀胱平滑筋の線維化などが該当する。一方、動脈の粥状硬化は、内皮が傷んだところへ酸化したLDLコレステロールがしみ込み、これを取り込んだマクロファージが泡沫細胞となって内膜にたまることで、脂質を含むかたまり〈プラーク〉ができる変化である。高血圧・喫煙・脂質の多い食事といった生活習慣が進み具合を左右し、進行すれば虚血性心疾患や脳血管障害を起こすため、生理的老化とは分けて病的老化に位置づけられる。

✗ 1. 誤り
肝臓の萎縮
加齢で臓器重量が減少する生理的老化の一つ
✓ 2. 正しい
動脈の粥状硬化
脂質沈着によるプラーク形成で心筋梗塞・脳梗塞の原因となる病的変化。正しい
✗ 3. 誤り
毛様体筋の機能低下
加齢では毛様体筋の働きが弱まり、あわせて水晶体そのものも硬くなるため、近くにピントを合わせにくい老視〈老眼〉となる。誰にでも起こる生理的老化
✗ 4. 誤り
心筋の弾性線維の減少
加齢に伴う心機能低下で生理的老化に含まれる
✗ 5. 誤り
膀胱の平滑筋の線維化
加齢による膀胱容量・収縮力低下で生理的老化の範囲
ポイント
  • 生理的老化=誰にでも起こる加齢変化(萎縮・機能低下・線維化)
  • 病的老化=疾患につながる変化(動脈の粥状硬化=アテローム硬化)
比較表
生理的老化と病的老化
区分特徴
生理的老化加齢で誰にでも生じる臓器萎縮・老視・弾性線維減少
病的老化疾患につながる異常変化動脈の粥状硬化・骨粗鬆症
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