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理由で解く 看護師国試

Q106P057 在宅看護論

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問57
問題
Aさん(65歳、男性)は、肺気腫で在宅酸素療法を受けている。ある日、Aさんの妻(70歳)から「同居している孫がインフルエンザにかかりました。今朝から夫も体が熱く、ぐったりしています」と訪問看護ステーションに電話で連絡があったため緊急訪問した。訪問看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。
選択肢
1 喀痰の性状
2 胸痛の有無
3 関節痛の有無
4 経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉
解答
正解4(経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉)
解説

肺気腫〈COPD〉で在宅酸素療法中の患者が発熱・倦怠感を呈しており、呼吸不全の悪化を最優先で評価するためSpO2を確認する。

Aさんは肺気腫〈COPD〉で在宅酸素療法〈HOT〉を受けており、換気・酸素化の予備能が低下している。インフルエンザ罹患が疑われる状況で発熱と「ぐったり」する全身状態の悪化がみられ、呼吸器感染による急性増悪・低酸素血症・呼吸不全への進展が最も生命に直結するリスクである。したがって、まず経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉を測定して酸素化の状態を把握することが最優先となる。他の項目も情報として有用だが、生命の危険度を判断する優先度ではSpO2に劣る。

✗ 1. 誤り
喀痰の性状
感染徴候の把握に有用だが、生命危機の判断における優先度はSpO2より低い
✗ 2. 誤り
胸痛の有無
気胸や心疾患の鑑別に役立つが、この状況で最優先すべき酸素化の評価ではない
✗ 3. 誤り
関節痛の有無
インフルエンザの随伴症状ではあるが緊急度は低く、優先度は最も低い
✓ 4. 正しい
経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉
COPD+HOT患者の呼吸不全悪化を即時に評価でき、生命の危険度判断に直結するため最優先
ポイント
  • COPD急性増悪では低酸素血症の評価が最優先
  • 在宅酸素療法中はSpO2でモニタリング
  • 優先度は生命の危険度が高い項目から
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