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理由で解く 看護師国試
入院・環境変化・ベンゾジアゼピン系睡眠薬をきっかけに夜間に一過性の意識障害を来し、翌朝に改善して健忘を残す経過は、夜間せん妄の典型である。
せん妄は身体疾患・入院による環境変化・薬剤などを誘因として急性に起こる意識混濁を伴う精神症状で、夜間に増悪し(夜間せん妄)、日内変動と経過後の健忘を特徴とする。本事例は、(1)入院という環境変化と検査ストレス、(2)ベンゾジアゼピン系睡眠薬の開始という誘因があり、(3)夜間に意味不明な言動があったが翌朝には意思疎通が回復し、(4)夜間の出来事を覚えていない(健忘)という経過をたどっており、夜間せん妄と最もよく合致する。ベンゾジアゼピン系薬は高齢者でせん妄を誘発しやすい点も重要である。観念奔逸は躁状態、感情失禁は脳血管障害など、妄想気分は統合失調症でみられる症状で、本事例の一過性・可逆性の経過とは合わない。
| 症状 | 特徴/代表的病態 |
|---|---|
| 夜間せん妄 | 急性・可逆性の意識障害、夜間増悪・健忘 |
| 観念奔逸 | 思考の飛躍(躁状態) |
| 感情失禁 | 感情調節障害(脳血管障害など) |
| 妄想気分 | 世界変容感(統合失調症) |
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