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理由で解く 看護師国試

Q106P049 老年看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問49
問題
高齢者に術後の呼吸器合併症が発症しやすい理由で正しいのはどれか。
選択肢
1 残気量の減少
2 肺活量の低下
3 嚥下反射の閾値の低下
4 気道の線毛運動の亢進
解答
正解2(肺活量の低下)
解説

加齢で肺活量が低下し、深呼吸や有効な咳嗽で肺を十分に換気・排痰する予備力が乏しくなるため、術後に無気肺や肺炎を起こしやすい。

加齢により肺の弾性収縮力が低下し、肺活量は減少する一方、残気量はむしろ増加する。肺活量の低下は換気予備力の低下を意味し、術後の疼痛や安静で浅い呼吸になると肺胞が十分に広がらず、無気肺・分泌物貯留から肺炎など呼吸器合併症を招きやすい。嚥下反射は加齢で閾値が上昇(反射が鈍化)して誤嚥しやすくなり、気道の線毛運動は亢進ではなく低下して排痰能力が落ちる。よって選択肢2が正しい。

✗ 1. 誤り
残気量の減少
加齢では残気量はむしろ増加する。減少は誤り
✓ 2. 正しい
肺活量の低下
加齢で肺活量が低下し換気・排痰予備力が減るため合併症を起こしやすい
✗ 3. 誤り
嚥下反射の閾値の低下
加齢では閾値が上昇(反射が鈍化)し誤嚥しやすくなる。低下は誤り
✗ 4. 誤り
気道の線毛運動の亢進
加齢で線毛運動は低下し排痰力が落ちる。亢進は誤り
ポイント
  • 加齢=肺活量低下・残気量増加
  • 換気予備力低下→術後の無気肺・肺炎
  • 嚥下反射は鈍化(閾値上昇)、線毛運動は低下
比較表
加齢に伴う呼吸機能の変化
項目加齢による変化
肺活量低下
残気量増加
嚥下反射鈍化(閾値上昇)→誤嚥しやすい
気道線毛運動低下→排痰力低下
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