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理由で解く 看護師国試

Q106A086 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第106回看護師国家試験(2017)午前 問86
問題
麻疹に関して正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 合併症として脳炎がある。
2 感染力は発疹期が最も強い。
3 効果的な抗ウイルス薬がある。
4 2回のワクチン定期接種が行われている。
5 エンテロウイルスの感染によって発症する。
解答
正解1(合併症として脳炎がある。)、4(2回のワクチン定期接種が行われている。)
解説

麻疹は麻疹ウイルスによる感染症で、脳炎などの合併症があり、MRワクチンの2回定期接種が行われている。

麻疹は麻疹ウイルス(パラミクソウイルス科)による感染症で、空気(飛沫核)感染し感染力が非常に強い。合併症には肺炎・麻疹脳炎のほか亜急性硬化性全脳炎〈SSPE〉があり、なかでも肺炎と脳炎は死に至る原因として重い。予防にはMR〈麻疹風疹混合〉ワクチンを用い、定期接種は2回で、第1期は1歳のうちに、第2期は小学校に入学する前の1年間に受ける。感染力は発疹出現前のカタル期が最も強く、特異的な抗ウイルス薬はなく治療は対症療法が中心である。原因はエンテロウイルスではない。

✓ 1. 正しい
合併症として脳炎がある。
麻疹脳炎やSSPEなどの合併症がある
✗ 2. 誤り
感染力は発疹期が最も強い。
感染力はカタル期(発疹出現前)が最も強い
✗ 3. 誤り
効果的な抗ウイルス薬がある。
特異的な抗ウイルス薬はなく対症療法が中心
✓ 4. 正しい
2回のワクチン定期接種が行われている。
MRワクチンを第1期・第2期の2回定期接種する
✗ 5. 誤り
エンテロウイルスの感染によって発症する。
麻疹を起こすのは麻疹ウイルス。エンテロウイルスによる代表的な病気は手足口病やヘルパンギーナで、別のウイルスである
ポイント
  • 麻疹=麻疹ウイルス(空気感染)、感染力が非常に強い
  • 合併症に麻疹脳炎・SSPE。特異的抗ウイルス薬はなく対症療法
  • MRワクチンの定期接種は2回(第1期=1歳のうち、第2期=小学校に入学する前の1年間)
  • 感染力はカタル期が最強(発疹期ではない)
比較表
麻疹の病期と感染性
病期主な所見感染力
カタル期発熱・咳・コプリック斑最も強い
発疹期解熱後に再発熱・発疹低下してくる
回復期発疹の色素沈着低い
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