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理由で解く 看護師国試

Q106A045 健康支援と社会保障制度

出典:第106回看護師国家試験(2017)午前 問45
問題
看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。
選択肢
1 罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる。
2 事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。
3 民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。
4 刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。
解答
正解1(罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる。)
解説

看護師の医療事故には行政・刑事・民事の3責任があり、罰金以上の刑を受けると保健師助産師看護師法に基づく行政処分の対象となる。

保健師助産師看護師法第9条・第14条により、罰金以上の刑に処せられた者などは免許取消・業務停止・戒告といった行政処分の対象となる。刑事責任は刑法の業務上過失致死傷罪として問われ、民事責任は被害者への損害賠償(不法行為・債務不履行)である。使用者責任は民法第715条に基づき施設が負うもので、これらの責任は法的性質が異なる点を区別することが要点である。

✓ 1. 正しい
罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる。
罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる:保助看法第9条・第14条の規定どおりで行政処分の要件に該当する
✗ 2. 誤り
事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。
事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける:処分は戒告・業務停止・免許取消と事故の内容・程度に応じて決定され、一律ではない
✗ 3. 誤り
民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。
民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる:業務上過失致死傷罪は刑法上の刑事責任であり、民事責任ではない
✗ 4. 誤り
刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。
刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる:使用者責任は民法第715条に基づく民事責任であり、刑法ではない
ポイント
  • 看護師の医療事故には行政責任・刑事責任・民事責任の3種がある
  • 行政処分の根拠は保健師助産師看護師法(罰金以上の刑などが要件)
  • 業務上過失致死傷罪=刑事責任、使用者責任=民事責任(民法715条)
比較表
医療事故における看護師の法的責任
責任の種類根拠法内容
行政責任保健師助産師看護師法戒告・業務停止・免許取消
刑事責任刑法業務上過失致死傷罪など
民事責任民法損害賠償(不法行為・使用者責任)
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