学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ R. 頭頸部の脈管・末梢神経 / Q1078

理由で解く 解剖学

Q1078 運動器系

出典:あマ指 第1回(1993) 問題31
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 眼動脈は外頸動脈の枝である。
2 浅側頭動脈は内頸動脈の枝である。
3 右総頸動脈は直接、大動脈弓から起こる。
4 総頸動脈の拍動は頸動脈三角の部位で触れる。
解答
正解4(総頸動脈の拍動は頸動脈三角の部位で触れる。)
解説
✗ 1. 誤り
眼動脈は外頸動脈の枝である。
眼動脈は内頸動脈の枝である。内頸動脈が頸動脈管を通って頭蓋腔に入った後、クモ膜下腔に入る手前で眼動脈を分枝し、眼窩内の眼球・視神経・涙腺などを栄養する。
✗ 2. 誤り
浅側頭動脈は内頸動脈の枝である。
浅側頭動脈は外頸動脈の最終枝で、耳介前方から側頭部皮下へ上行する。外耳孔前方で拍動を触れる。内頸動脈は頸部では枝を出さず頭蓋内に入るため、頭皮の動脈は通常外頸動脈系である。
✗ 3. 誤り
右総頸動脈は直接、大動脈弓から起こる。
右総頸動脈は腕頭動脈(大動脈弓から分岐する右側のみに存在する太い動脈)から分岐する。大動脈弓から直接起こるのは左総頸動脈であり、左右で起始が異なる点が重要である。
✓ 4. 正しい
総頸動脈の拍動は頸動脈三角の部位で触れる。
頸動脈三角は胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹に囲まれる前頸部の三角で、内部に総頸動脈の分岐部(甲状軟骨上縁の高さ)・内頸動脈・外頸動脈の起始部および頸動脈洞が存在する。体表から頸動脈拍動を触れる代表的な部位であり、頸動脈洞マッサージによる徐脈誘発や動脈硬化プラークの聴診(頸動脈雑音)の部位ともなる。
ポイント
  • 総頸動脈の拍動は頸動脈三角(胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹)で触れる。甲状軟骨上縁の高さで内頸動脈と外頸動脈に分岐。
  • 覚え方のコツ: 「眼動脈=内頸の枝、浅側頭=外頸の最終枝」で対比。「右総頸=腕頭動脈から/左総頸=大動脈弓から直接」。
  • 関連知識: 頸動脈洞(起始部膨大)は舌咽神経支配の圧受容器、頸動脈小体はCO2/O2を感知する化学受容器。
  • よくある間違い: 眼動脈を外頸動脈の枝と誤る/右総頸動脈が大動脈弓から直接出ると誤解する。
  • 臨床応用: 頸動脈三角での触診は心肺蘇生の脈拍確認部位。頸動脈洞マッサージは上室性頻脈の鑑別に用いる。
比較表
動脈 起源 主な分布
眼動脈 内頸動脈 眼球・眼窩・前頭部
浅側頭動脈 外頸動脈(最終枝) 側頭部皮膚・筋
右総頸動脈 腕頭動脈 右頭頸部
左総頸動脈 大動脈弓(直接) 左頭頸部
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題31|正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題31|正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手