学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ O. 下肢の局所解剖・脈管・神経 / Q1042

理由で解く 解剖学

Q1042 運動器系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題23
問題
膝窩の上外側縁をなすのはどれか。
選択肢
1 半腱様筋
2 大腿二頭筋
3 大内転筋
4 腓腹筋
解答
正解2(大腿二頭筋)
解説
✗ 1. 誤り
半腱様筋
半腱様筋は半膜様筋とともに膝窩の上内側縁を形成する。内側の筋であり、外側縁ではない。
✓ 2. 正しい
大腿二頭筋
膝窩は膝部後面にできる菱形のくぼみで、上外側縁は大腿二頭筋、上内側縁は半腱様筋・半膜様筋、下縁は腓腹筋の内外側頭で囲まれる。大腿二頭筋は腓骨頭に停止する腱として体表からも触れる。膝窩の深部には総腓骨神経(外側、大腿二頭筋に沿う)、脛骨神経と膝窩動静脈(中央を縦走)が走行し、膝の屈曲・下腿の回旋に関わる重要な局所解剖領域である。
✗ 3. 誤り
大内転筋
大内転筋は大腿内側に位置する内転筋群の一員で、停止部(内転筋結節)付近で内転筋腱裂孔を作り膝窩に通ずる。膝窩の縁そのものは形成しない。
✗ 4. 誤り
腓腹筋
腓腹筋は内側頭・外側頭が大腿骨内外側上顆から起こり、膝窩の下縁(下内側縁・下外側縁)を形成する。上縁ではなく下縁の構成筋である。
ポイント
  • 膝窩は菱形で、上外側=大腿二頭筋、上内側=半腱様筋・半膜様筋、下縁=腓腹筋内外側頭で囲まれる。
  • 覚え方のコツ: 「上=ハムストリングス(外に二頭、内に半腱・半膜)、下=腓腹筋」。膝の曲げ伸ばしで確認できる隆起で覚える。
  • 関連知識: 膝窩深部には外側に総腓骨神経、中央に脛骨神経と膝窩動静脈が走る。総腓骨神経は腓骨頸で皮下浅層を走るため圧迫損傷を受けやすい。
  • よくある間違い: 腓腹筋を上縁と誤認する(下縁)/大腿二頭筋と半腱様筋の位置(外と内)を取り違える。
  • 臨床応用: 膝窩嚢腫(ベイカー嚢腫)は半膜様筋と腓腹筋内側頭の間に発生しやすい。膝窩動脈の触知は膝屈曲位で行う。
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題23|膝窩の上外側縁をなすのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題23|膝窩の上外側縁をなすのはどれか。
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