学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ O. 下肢の局所解剖・脈管・神経 / Q1041

理由で解く 解剖学

Q1041 運動器系

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題17
問題
膝窩の辺縁を構成しないのはどれか。
選択肢
1 大腿二頭筋
2 縫工筋
3 半腱様筋
4 腓腹筋
解答
正解2(縫工筋)
解説
✗ 1.
大腿二頭筋
✗ 正しい。 大腿二頭筋はハムストリングスに属し、長頭・短頭が合して腓骨頭に停止する。その停止腱は膝窩の外側上縁を構成し、腱をたどると腓骨頭に触れる。
✓ 2. 誤り
縫工筋
縫工筋は上前腸骨棘から起こり、大腿前面を斜めに横切って鵞足(脛骨粗面内側)に停止する。膝関節の内側を通過して停止するが、膝後面のくぼみである膝窩の辺縁には関与しない。膝窩の菱形の辺縁は、上外側=大腿二頭筋、上内側=半腱様筋・半膜様筋、下外側=腓腹筋外側頭、下内側=腓腹筋内側頭で構成される。
✗ 3.
半腱様筋
✗ 正しい。 半腱様筋は坐骨結節から起こり、半膜様筋とともに膝窩の内側上縁を構成する。その後、鵞足を形成して脛骨粗面内側に停止する。
✗ 4.
腓腹筋
✗ 正しい。 腓腹筋は大腿骨内・外側上顆から起こり、両頭がそれぞれ膝窩の内・外側下縁を構成する。下方でヒラメ筋と合して踵骨腱となる。
ポイント
  • 膝窩の辺縁は上外=大腿二頭筋、上内=半腱様筋・半膜様筋、下外=腓腹筋外側頭、下内=腓腹筋内側頭。縫工筋は関与しない。
  • 覚え方のコツ: 「上はハム系(大腿二頭筋/半腱・半膜様筋)、下は腓腹筋の両頭」で上下4筋と覚える。縫工筋は鵞足(脛骨内側)までで膝後面には回らない。
  • 関連知識: 膝窩の深部には坐骨神経の分岐点と膝窩動静脈が縦走する。大腿二頭筋停止の腓骨頭は膝窩外側縁の骨性目印。
  • よくある間違い: 縫工筋を膝窩縁と誤る(鵞足構成筋)/半膜様筋を外側上縁と誤る(内側上縁)。
  • 臨床応用: 膝窩の圧痛・腫脹をみた際には、内外側上下の4筋のどの腱付着部かで障害部位を推定する。ベーカー嚢腫は半膜様筋と腓腹筋内側頭の間に生じることが多い。
比較表
膝窩の辺縁 構成筋
上外側縁 大腿二頭筋
上内側縁 半腱様筋、半膜様筋
下外側縁 腓腹筋 外側頭
下内側縁 腓腹筋 内側頭
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題17|膝窩の辺縁を構成しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題17|膝窩の辺縁を構成しないのはどれか。
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