学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1023

理由で解く 解剖学

Q1023 運動器系

出典:あマ指 第33回(2025) 問題19
問題
深腓骨神経に支配されるのはどれか。
選択肢
1 前脛骨筋
2 後脛骨筋
3 長腓骨筋
4 長母趾屈筋
解答
正解1(前脛骨筋)
解説
✓ 1. 正しい
前脛骨筋
前脛骨筋は下腿伸筋群(前面コンパートメント)の代表筋で、深腓骨神経に支配される。深腓骨神経は総腓骨神経の枝で、下腿前面の伸筋群すべて(前脛骨筋・長母趾伸筋・長指伸筋・第三腓骨筋)および足背の短母趾伸筋・短指伸筋を支配し、皮枝として母趾と第2趾の対向縁(下駄の鼻緒位置)の皮膚感覚を担う。脛骨外側面から内側楔状骨・第1中足骨底に停止し、足関節の背屈と内反を行う。
✗ 2. 誤り
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿後面深層の屈筋群で、脛骨神経に支配される。作用は足関節の底屈と内反。
✗ 3. 誤り
長腓骨筋
長腓骨筋は下腿外側の腓骨筋群で、浅腓骨神経(総腓骨神経の枝)に支配される。深腓骨神経ではない。
✗ 4. 誤り
長母趾屈筋
長母趾屈筋は下腿後面深層の屈筋で、脛骨神経に支配される。名称に「長母」と「長母趾伸筋(深腓骨神経支配)」が似るので混同に注意。
ポイント
  • 深腓骨神経は下腿前面の伸筋群(前脛・長母趾伸・長指伸・第三腓骨)と足背の短筋を支配する背屈筋の神経。
  • 覚え方のコツ: 「深腓骨=前面(伸筋/背屈)、浅腓骨=外側(腓骨筋/底屈+外反)、脛骨=後面(屈筋/底屈)」の3区画で整理。
  • 関連知識: 総腓骨神経は腓骨頸で浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれる。腓骨頸骨折やギプス圧迫で総腓骨神経麻痺→下垂足となる。
  • よくある間違い: 「腓骨」の名で長腓骨筋を深腓骨神経支配と誤認する(長腓骨筋は浅腓骨神経)。
  • 臨床応用: 深腓骨神経麻痺では前脛骨筋・長指伸筋麻痺で下垂足となり、第1-2趾間の感覚障害を伴う。前方コンパートメント症候群では同神経圧迫が起こる。
比較表
神経 通過区画 支配筋
深腓骨神経 下腿前面(伸筋区画) 前脛骨筋、長母趾伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋、短母趾伸筋、短指伸筋
浅腓骨神経 下腿外側(腓骨筋区画) 長腓骨筋、短腓骨筋
脛骨神経 下腿後面(屈筋区画) 下腿三頭筋、膝窩筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母趾屈筋、足底の筋
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題19|深腓骨神経に支配されるのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題19|深腓骨神経に支配されるのはどれか。
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