学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q0997

理由で解く 解剖学

Q0997 運動器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題23
問題
総腓骨神経の枝に支配されている筋はどれか。
選択肢
1 半腱様筋
2 半膜様筋
3 前脛骨筋
4 後脛骨筋
解答
正解3(前脛骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
半腱様筋
半腱様筋は坐骨結節から起こり鵞足を形成するハムストリングスの1つで、坐骨神経の脛骨神経部に支配される。総腓骨神経支配ではない。
✗ 2. 誤り
半膜様筋
半膜様筋もハムストリングスの1つで坐骨結節から起こり脛骨内側顆後部に停止、坐骨神経の脛骨神経部支配である。ハムストリングスのうち総腓骨神経支配は大腿二頭筋短頭のみ。
✓ 3. 正しい
前脛骨筋
前脛骨筋は下腿前面の伸筋群に属し、脛骨外側面と下腿骨間膜から起こり内側楔状骨と第1中足骨底に停止する。支配神経は総腓骨神経の枝である深腓骨神経で、足関節の背屈と内反を行う主動筋である。総腓骨神経は浅腓骨神経(腓骨筋群支配)と深腓骨神経(伸筋群支配)に分岐し、前脛骨筋は後者に支配される。
✗ 4. 誤り
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿骨間膜後面から起こり足底の複数の骨に停止する最深層の屈筋群の1つで、坐骨神経の脛骨神経部(脛骨神経)に支配される。総腓骨神経支配ではない。
ポイント
  • 総腓骨神経は腓骨頭下で浅腓骨神経(腓骨筋群)と深腓骨神経(伸筋群)に分岐。前脛骨筋は深腓骨神経支配。
  • 覚え方のコツ: 「深=前の深い伸筋群、浅=外側の腓骨筋群」。下腿3区画「前(深腓骨)+外側(浅腓骨)+後(脛骨神経)」で整理する。
  • 関連知識: 総腓骨神経は坐骨神経の2大終枝の1つで、膝窩で分岐。大腿二頭筋短頭のみが坐骨神経の総腓骨神経部に支配される(他のハムストは脛骨神経部)。
  • よくある間違い: 前脛骨筋を浅腓骨神経支配と誤る(深腓骨)/後脛骨筋を総腓骨神経支配と誤る(脛骨神経)。
  • 臨床応用: 腓骨頭下の総腓骨神経は皮膚のすぐ下を走るため圧迫・外傷で麻痺しやすく、下垂足(前脛骨筋・伸筋群麻痺)と鶏歩、第1趾間背側の感覚障害を起こす。
比較表
下腿の神経支配 神経 支配筋
前面(伸筋群) 深腓骨神経(総腓骨神経の枝) 前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋
外側面(腓骨筋群) 浅腓骨神経(総腓骨神経の枝) 長腓骨筋、短腓骨筋
後面(屈筋群) 脛骨神経 下腿三頭筋、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋、膝窩筋
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題23|総腓骨神経の枝に支配されている筋はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題23|総腓骨神経の枝に支配されている筋はどれか。
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