学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ G. 大腸 / Q0318

理由で解く 解剖学

Q0318 消化器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題24
問題
消化管について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 胃は噴門で十二指腸とつながる。
2 小腸には腸絨毛がある。
3 虫垂は盲腸に付着する。
4 横行結腸は腸間膜をもつ。
解答
正解1(胃は噴門で十二指腸とつながる。)
解説
✓ 1. 誤り
胃は噴門で十二指腸とつながる。
✓ 正しい(=誤った記述)。 胃は食道に続く部位を「噴門」と呼び、十二指腸に続く部位は「幽門」である。したがって「胃は噴門で十二指腸とつながる」という記述は誤りで、正しくは「胃は幽門で十二指腸とつながる」である。噴門は胃の入口(食道胃接合部)、幽門は胃の出口で、幽門には輪状に肥厚した幽門括約筋(平滑筋)があり、胃内容物の十二指腸への送り出しを調節する。噴門と幽門の取り違えは頻出の誤答パターンであり、食道→噴門→胃→幽門→十二指腸の順序を正確に押さえることが重要。本選択肢が設問の「誤っている記述」として解答となる。
✗ 2.
小腸には腸絨毛がある。
✗ 正しい。 小腸(十二指腸・空腸・回腸)の粘膜には高さ約1mmの腸絨毛が密生し、内部に毛細血管と中心リンパ管を含み、栄養素の吸収面積を増大させる。よって「小腸に腸絨毛がある」という記述は正しく、誤りではない。
✗ 3.
虫垂は盲腸に付着する。
✗ 正しい。 虫垂は盲腸下部の後内側壁から伸び出る長さ6~7cmの突起で、基部は盲腸に付着し内腔が盲腸に開口する。したがって「虫垂は盲腸に付着する」という記述は正しく、誤りではない。
✗ 4.
横行結腸は腸間膜をもつ。
✗ 正しい。 横行結腸は胃の大弯に沿って右から左へ横走する長さ約50cmの結腸で、横行結腸間膜をもち可動性が大きい。よって「横行結腸は腸間膜をもつ」は正しく、誤りではない。同じく腸間膜をもつのはS状結腸である。
ポイント
  • 胃と食道の境が噴門、胃と十二指腸の境が幽門。「食道→噴門→胃→幽門→十二指腸」の順で連続する。
  • 覚え方のコツ: 「噴(口へ噴く)は入口、幽(奥ゆかしい)は出口」の語呂で胃の入口・出口を区別。噴門は食道胃接合、幽門は胃十二指腸接合。
  • 関連知識: 幽門括約筋(輪走筋肥厚)は胃内容物の十二指腸への排出を調節。虫垂は盲腸下部から伸びる長さ6〜7cmの突起で、腸間膜は横行結腸・S状結腸・空腸・回腸にある。
  • よくある間違い: 胃の入口・出口を取り違える/噴門に明確な括約筋があると誤認/上行結腸・下行結腸に腸間膜があると誤解(両者は腹膜後)。
  • 臨床応用: 新生児の肥厚性幽門狭窄症では幽門括約筋が異常肥厚し噴水状嘔吐・脱水を来す。食道胃接合部(噴門)は逆流性食道炎の発生部位で、Barrett食道は扁平上皮が円柱上皮に化生した状態。
比較表
消化管境界部 上位側 下位側 解剖学的特徴
口峡 固有口腔 咽頭 口蓋舌弓と舌根で囲まれる
噴門 食道 胃(胃底の直下) 明確な括約筋なし(機能的括約帯)
幽門 胃(幽門前庭) 十二指腸 輪走筋肥厚→幽門括約筋
十二指腸空腸曲 十二指腸 空腸 トライツ靭帯で後腹壁に固定
回盲口 回腸末端 盲腸 回盲弁(バウヒン弁)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題24|消化管について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題24|消化管について誤っている記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手