学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q0991

理由で解く 解剖学

Q0991 運動器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題24
問題
筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 胸鎖乳突筋 ― 乳様突起
2 小胸筋 ― 小結節
3 中殿筋 ― 大転子
4 ヒラメ筋 ― 踵骨隆起
解答
正解2(小胸筋 ― 小結節)
解説
✗ 1.
胸鎖乳突筋 ― 乳様突起
✗ 正しい。 胸鎖乳突筋は胸骨柄と鎖骨内側端から起こり、側頭骨の乳様突起に停止する。副神経支配で、頭を対側に回旋し下方に屈する。組合せは正しい。
✓ 2. 誤り
小胸筋 ― 小結節
小胸筋は第3〜5肋骨から起こり、肩甲骨の烏口突起に停止する。肩甲骨を前下方に引く作用を持つ。上腕骨の小結節に停止するのは肩甲下筋であり、小胸筋の停止は烏口突起であるため、この組合せは誤り。
✗ 3.
中殿筋 ― 大転子
✗ 正しい。 中殿筋は腸骨外面(前・後殿筋線の間)から起こり、大腿骨の大転子に停止する。上殿神経支配で股関節の外転と内旋を行う。組合せは正しい。
✗ 4.
ヒラメ筋 ― 踵骨隆起
✗ 正しい。 ヒラメ筋は腓骨頭とヒラメ筋線(脛骨)から起こり、腓腹筋と合して踵骨腱(アキレス腱)をつくり踵骨隆起に停止する。脛骨神経支配で足関節の底屈を行う。組合せは正しい。
ポイント
  • 小胸筋は烏口突起に停止する(小結節ではない)。小結節に停止するのは肩甲下筋。
  • 覚え方のコツ: ローテーターカフの停止は「小結節=肩甲下筋/大結節=棘上筋・棘下筋・小円筋」とセットで覚える。
  • 関連知識: 烏口突起には小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭の3筋が付着する。大結節には棘上筋・棘下筋・小円筋(SIT)が停止。
  • よくある間違い: 小胸筋を小結節と誤る/大円筋の停止(小結節稜)と肩甲下筋の停止(小結節)を混同する。
  • 臨床応用: 胸郭出口症候群のうち小胸筋症候群では、烏口突起下で腕神経叢と鎖骨下動脈が小胸筋に圧迫され、上肢のしびれや冷感をきたす。
比較表
停止
小胸筋 烏口突起(肩甲骨)
肩甲下筋 小結節(上腕骨)
棘上筋・棘下筋・小円筋 大結節(上腕骨)
大円筋・広背筋 小結節稜(上腕骨)
中殿筋・小殿筋・梨状筋 大転子(大腿骨)
ヒラメ筋・腓腹筋 踵骨隆起(踵骨腱)
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題24|筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題24|筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。
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