学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q0990

理由で解く 解剖学

Q0990 運動器系

出典:あマ指 第9回(2001) 問題21
問題
内転筋群に属するのはどれか。
選択肢
1 縫工筋
2 薄筋
3 内側広筋
4 大腿直筋
解答
正解2(薄筋)
解説
✗ 1. 誤り
縫工筋
縫工筋は大腿前面を斜めに走る長い帯状の筋で、上前腸骨棘から起こり鵞足を形成して脛骨粗面内側に停止する。大腿神経支配で大腿の伸筋群に分類される。
✓ 2. 正しい
薄筋
薄筋は恥骨下枝から起こり、鵞足を形成して脛骨粗面内側に停止する細長い帯状の筋で、大腿内面の内転筋群に属する。支配神経は閉鎖神経で、股関節の内転と膝関節の屈曲・内旋に働く。内転筋群のうち唯一膝関節をまたぐ2関節筋で、縫工筋・半腱様筋とともに鵞足を形成する点が特徴的である。
✗ 3. 誤り
内側広筋
内側広筋は大腿四頭筋を構成する4頭の1つで、粗線内側唇から起こる。大腿前面の伸筋群に属し、大腿神経支配で膝関節の伸展を行う。
✗ 4. 誤り
大腿直筋
大腿直筋は大腿四頭筋の1つで、下前腸骨棘から起こる唯一の2関節筋である。大腿神経支配で膝関節の伸展と股関節の屈曲を行い、伸筋群に属する。
ポイント
  • 内転筋群は恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋・外閉鎖筋の6筋からなり、主に閉鎖神経支配で股関節の内転を行う。
  • 覚え方のコツ: 「恥骨筋・長内・短内・大内・薄筋・外閉鎖」の6つ。恥骨筋は大腿神経支配、大内転筋の一部は坐骨神経支配という例外に注意。
  • 関連知識: 薄筋は唯一膝関節をまたぐ2関節筋で、縫工筋(大腿神経)・半腱様筋(坐骨神経)とともに鵞足を形成する。鵞足は3神経支配の3筋という特徴を持つ。
  • よくある間違い: 縫工筋を内転筋群と誤る(伸筋群)/薄筋を屈筋群と誤る(内転筋群)/内側広筋を内転筋と誤る(大腿四頭筋の一員)など。
  • 臨床応用: 閉鎖神経障害では大腿内側の感覚障害と内転筋力低下により、歩行時に下肢が外側に振れやすくなる。閉鎖孔ヘルニアでも同様の症状が生じる。
比較表
内転筋群の筋 起始 支配神経 特徴
恥骨筋 恥骨櫛 大腿神経(例外) 内転+屈曲
長内転筋 恥骨体前面 閉鎖神経 内転+屈曲
短内転筋 恥骨下枝 閉鎖神経 内転+屈曲
大内転筋 恥骨下枝・坐骨枝・坐骨結節 閉鎖神経+坐骨神経 内転筋最大、上部は屈曲、下部は伸展
薄筋 恥骨下枝 閉鎖神経 唯一の2関節筋、鵞足を形成
外閉鎖筋 閉鎖膜外面 閉鎖神経 外旋+内転
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題21|内転筋群に属するのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題21|内転筋群に属するのはどれか。
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