学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q0989

理由で解く 解剖学

Q0989 運動器系

出典:あマ指 第9回(2001) 問題20
問題
大腿四頭筋に属するのはどれか。
選択肢
1 半腱様筋
2 半膜様筋
3 大内転筋
4 中間広筋
解答
正解4(中間広筋)
解説
✗ 1. 誤り
半腱様筋
半腱様筋は大腿後面の屈筋群(ハムストリングス)に属し、坐骨結節から起こり鵞足を形成して脛骨粗面内側に停止する。坐骨神経(脛骨神経部)支配で、大腿四頭筋とは筋群・神経支配ともに異なる。
✗ 2. 誤り
半膜様筋
半膜様筋も大腿後面の屈筋群で、坐骨結節から起こり脛骨内側顆後部に停止する。坐骨神経(脛骨神経部)支配であり、大腿前面の伸筋群である大腿四頭筋には含まれない。
✗ 3. 誤り
大内転筋
大内転筋は大腿内面の内転筋群に属する最大の筋で、恥骨下枝・坐骨枝・坐骨結節から起こり粗線内側唇と内転筋結節に停止する。閉鎖神経(一部坐骨神経)支配で、大腿神経支配の大腿四頭筋とは区別される。
✓ 4. 正しい
中間広筋
大腿四頭筋は大腿前面の伸筋群で、大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋の4頭からなり、4筋は合して膝蓋骨につき膝蓋靭帯をへて脛骨粗面に停止する。支配神経は大腿神経、主作用は膝関節の伸展で、うち大腿直筋のみ下前腸骨棘から起こる2関節筋で股関節の屈曲も行う。中間広筋は大腿骨前面から起こり他の広筋と合流する。
ポイント
  • 大腿四頭筋=大腿直筋+外側広筋+中間広筋+内側広筋。大腿前面の伸筋群、大腿神経支配、膝関節の伸展が主作用。
  • 覚え方のコツ: 「大腿直筋+3つの広筋(内側・中間・外側)」で4つ。停止は膝蓋骨→膝蓋靭帯→脛骨粗面。
  • 関連知識: 膝蓋骨は大腿四頭筋腱内にできた種子骨。大腿直筋のみ下前腸骨棘起始で2関節筋のため股関節屈曲も行う。
  • よくある間違い: 半腱様筋・半膜様筋は屈筋群(ハムストリング)、大内転筋は内転筋群で、いずれも大腿四頭筋には含まれない。
  • 臨床応用: 膝蓋靭帯を叩くと大腿四頭筋が反射的に収縮する膝蓋腱反射(L2〜L4反射)は臨床診察で頻用される。筋力低下は歩行・階段昇降障害を招く。
比較表
大腿四頭筋の4頭 起始 特徴
大腿直筋 下前腸骨棘(寛骨) 唯一の2関節筋、股関節屈曲も行う
外側広筋 粗線外側唇(大腿骨) 最大の広筋
中間広筋 大腿骨前面 直筋の深層にある
内側広筋 粗線内側唇(大腿骨) 膝関節伸展終末で特に働く
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題20|大腿四頭筋に属するのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題20|大腿四頭筋に属するのはどれか。
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