学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0924

理由で解く 解剖学

Q0924 運動器系

出典:あマ指 第7回(1999) 問題21
問題
橈骨茎状突起に停止する筋はどれか。
選択肢
1 回外筋
2 円回内筋
3 腕橈骨筋
4 橈側手根屈筋
解答
正解3(腕橈骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
回外筋
回外筋は上腕骨外側上顆・尺骨回外筋稜から起こり、橈骨上部外側面に停止する前腕深層伸筋である。停止は橈骨「上部」であって茎状突起(下端)ではない。前腕の回外に作用し、橈骨神経深枝支配。
✗ 2. 誤り
円回内筋
円回内筋は内側上顆・尺骨鉤状突起から起こり、橈骨中央外側面(円回内筋粗面)に停止する。停止は橈骨の中央部であり、下端の茎状突起ではない。前腕回内と肘関節屈曲に作用、正中神経支配。
✓ 3. 正しい
腕橈骨筋
腕橈骨筋は上腕骨下部の外側縁から起こり、橈骨「茎状突起」(橈骨下端外側)に停止する前腕浅層伸筋である。伸筋群に分類されるが、前腕中間位では外側上顆の前方を走るため実際には肘関節の屈曲に作用する例外的な筋。肘窩外側縁の盛り上がりをつくり、橈骨神経支配。
✗ 4. 誤り
橈側手根屈筋
橈側手根屈筋は内側上顆から起こり「第2・3中手骨底」に停止する前腕浅層屈筋である。停止は手根骨を越えて中手骨であり、橈骨茎状突起ではない。手関節の屈曲・外転(橈屈)に作用、正中神経支配。
ポイント
  • 腕橈骨筋は上腕骨外側縁から橈骨茎状突起に至る前腕浅層伸筋で、伸筋群に属すが肘関節の「屈曲」に働く例外筋。橈骨神経支配。
  • 覚え方のコツ: 「腕橈骨筋=腕と橈骨をつなぐ=橈骨の端(茎状突起)に停止」と名称から連想。回外筋は「橈骨の上部」、円回内筋は「橈骨の中央」、腕橈骨筋は「橈骨の下端」と上・中・下で停止を整理。
  • 関連知識: 橈骨茎状突起は手首の外側(母指側)の骨隆起で、体表から容易に触知できる。橈骨神経が腕橈骨筋を貫くように走行するため、腕橈骨筋は橈骨神経麻痺の評価筋として重要。
  • よくある間違い: 腕橈骨筋を屈筋群と誤分類する(分類は伸筋群だが作用は屈曲)/回外筋・円回内筋の停止部を下端と誤る/橈側手根屈筋の停止を橈骨と取り違える。
  • 臨床応用: 橈骨神経麻痺では下垂手に加え、腕橈骨筋の機能低下で肘関節屈曲力が軽度低下する。橈骨茎状突起はコレス骨折や橈骨遠位端骨折の指標。
比較表
起始 停止
回外筋 外側上顆、尺骨回外筋稜 橈骨上部外側面
円回内筋 内側上顆、尺骨鉤状突起 橈骨中央外側面(円回内筋粗面)
腕橈骨筋 上腕骨下部外側縁 橈骨茎状突起
橈側手根屈筋 内側上顆 第2・3中手骨底
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題21|橈骨茎状突起に停止する筋はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題21|橈骨茎状突起に停止する筋はどれか。
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