学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ H. 体幹の筋 / Q0901

理由で解く 解剖学

Q0901 運動器系

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題19
問題
脊柱起立筋に属するのはどれか。
選択肢
1 頭長筋
2 腸肋筋
3 腸骨筋
4 大腰筋
解答
正解2(腸肋筋)
解説
✗ 1. 誤り
頭長筋
頭長筋は椎前筋群の一つで、頸椎横突起前結節から起こり後頭骨底部に停止する頭部屈曲筋である。脊柱の前面(椎体前方)にあり、後面の固有背筋に属する脊柱起立筋には含まれない。
✓ 2. 正しい
腸肋筋
脊柱起立筋は固有背筋のうち外側群を形成し、外側から順に腸肋筋・最長筋・棘筋の3筋列で構成される。腸肋筋は腸骨稜・仙骨・肋骨角から起こり上位肋骨に停止する最外側の柱で、脊柱の伸展・側屈に働く。持続力を必要とする抗重力筋であり赤筋線維が豊富で、直立姿勢の維持に中心的役割を果たす。
✗ 3. 誤り
腸骨筋
腸骨筋は腸骨窩から起こり大腿骨小転子に停止する股関節屈筋で、大腰筋とともに腸腰筋を構成する。腸肋筋と名称が似るが全く別の筋で、支配神経も大腿神経である。
✗ 4. 誤り
大腰筋
大腰筋は腰椎椎体・椎間円板・肋骨突起から起こり、小転子に停止する股関節の最強屈筋である。腹腔後壁を走るが固有背筋ではなく、脊柱起立筋には含まれない。
ポイント
  • 脊柱起立筋は外側から「腸肋筋・最長筋・棘筋」の3本柱からなる固有背筋外側群。
  • 覚え方のコツ: 「脊柱の3兄弟=腸・最・棘(ちょう・さい・きょく)」と語呂で記憶。外側から内側の順で覚える。
  • 関連知識: 各筋はさらに頭・頸・胸(腸肋筋は頸・胸・腰)の3部に分かれる。支配神経は脊髄神経後枝。赤筋が多く持続的な姿勢保持に適する。
  • よくある間違い: 腸肋筋と腸骨筋(股関節屈筋)を混同する/大腰筋を脊柱筋と勘違いする(大腰筋は股関節屈筋)。
  • 臨床応用: 腰痛症では脊柱起立筋の緊張と圧痛がみられ、特にL3〜L5レベルの腸肋筋・最長筋に鍼治療が適応される。
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題19|脊柱起立筋に属するのはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題19|脊柱起立筋に属するのはどれか。
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