学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ H. 体幹の筋 / Q0881

理由で解く 解剖学

Q0881 運動器系

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題19
問題
脊柱起立筋に含まれないはどれか。
選択肢
1 腸肋筋
2 最長筋
3 棘筋
4 板状筋
解答
正解4(板状筋)
解説
✗ 1. 誤り
腸肋筋
腸肋筋は脊柱起立筋の最外側を構成する筋で、仙骨・腸骨稜・腰背腱膜から起こり各肋骨に停止する。腰腸肋筋・胸腸肋筋・頸腸肋筋の3部に区分される。
✗ 2. 誤り
最長筋
最長筋は脊柱起立筋の中間層を構成する筋で、横突起・肋骨・乳様突起などに停止する。頭最長筋・頸最長筋・胸最長筋に区分される。
✗ 3. 誤り
棘筋
棘筋は脊柱起立筋の最内側を構成する筋で、下位棘突起から上位棘突起に走行する。胸棘筋が発達し、頸棘筋・頭棘筋も存在する。
✓ 4. 正しい
板状筋
板状筋は深背筋第2層(固有背筋)に属するが、脊柱起立筋ではなく独立した筋群である。頭板状筋・頸板状筋に区別され、下位頸椎・上位胸椎の棘突起および項靱帯から起こり、側頭骨乳様突起および上位頸椎横突起に停止する。頸部で僧帽筋の下層に位置する扁平な筋で、両側で働けば頭頸部を後屈、一側で働けば同側に側屈・回旋する。脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)とは別に分類される。
ポイント
  • 脊柱起立筋は腸肋筋・最長筋・棘筋の3筋のみ。板状筋は別カテゴリーの固有背筋。
  • 覚え方のコツ: 脊柱起立筋の3筋は外側から「腸・最・棘」。「ちょうさいきょく」とリズムで覚える。板状筋は頸部専門。
  • 関連知識: 固有背筋は①板状筋、②脊柱起立筋(腸肋・最長・棘)、③横突棘筋(半棘・多裂・回旋)の3グループに大別される。いずれも脊髄神経後枝支配。
  • よくある間違い: 板状筋・半棘筋・多裂筋を脊柱起立筋に入れてしまう。「起立筋3本柱」=腸・最・棘と厳密に区別する。
  • 臨床応用: 板状筋は頸部の姿勢保持・頭部回旋に関わり、寝違え(急性頸部痛)の責任筋となりやすい。鍼灸では天柱・風池・完骨などが板状筋上に位置し頭痛・頸部痛の治療点。
比較表
固有背筋の分類 構成筋 主な作用
板状筋 頭板状筋・頸板状筋 頭頸部伸展・側屈・回旋
脊柱起立筋 腸肋筋・最長筋・棘筋 脊柱伸展・側屈
横突棘筋 半棘筋・多裂筋・回旋筋 脊柱伸展・回旋
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題19|脊柱起立筋に含まれないはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題19|脊柱起立筋に含まれないはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手