学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0862

理由で解く 解剖学

Q0862 運動器系

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題17
問題
頭蓋の骨で茎状突起があるのはどれか。
選択肢
1 頬 骨
2 上顎骨
3 側頭骨
4 蝶形骨
解答
正解3(側頭骨)
解説
✗ 1. 誤り
頬 骨
頬骨は頬の出っ張りをつくり眼窩外側壁と頬骨弓の前方部を構成する顔面骨で、茎状突起はもたない。前頭骨・上顎骨・側頭骨・蝶形骨と結合する。
✗ 2. 誤り
上顎骨
上顎骨は前頭突起・頬骨突起・歯槽突起・口蓋突起の4突起をもつが、茎状突起はない。顔面中央部を広く占め、眼窩下壁・鼻腔側壁・硬口蓋の主体を形成する。
✓ 3. 正しい
側頭骨
茎状突起は側頭骨岩様部の下面から下前方にアンテナのように伸びる鋭い突起で、茎突舌骨筋・茎突咽頭筋・茎突舌筋(3つの茎突〜筋)および茎突舌骨靱帯・茎突下顎靱帯の付着部となる。基部の乳様突起との間には顔面神経が出る茎乳突孔が開く。側頭骨からは他に乳様突起と頬骨突起も出る。
✗ 4. 誤り
蝶形骨
蝶形骨の下方に出る突起は翼状突起(内側板・外側板)で、茎状突起は存在しない。翼状突起は鼻腔外側壁の後方部をなし、軟口蓋の筋や翼突筋が付着する。
ポイント
  • 茎状突起は側頭骨岩様部下面から伸びるアンテナ状の突起で、茎突〜筋3つと2靱帯が付着する。
  • 覚え方のコツ: 「茎突〜」で始まる筋は茎突舌骨筋・茎突咽頭筋・茎突舌筋の3つ。これらはすべて側頭骨の茎状突起が起始。支配神経はそれぞれ顔面神経・舌咽神経・舌下神経とバラバラなので注意。
  • 関連知識: 側頭骨の外頭蓋底には内側から茎状突起・茎乳突孔・乳様突起が並ぶ。茎乳突孔からは顔面神経(VII)が出て顔面に分布する。茎状突起と乳様突起の間を頸動脈鞘の神経血管が走る。
  • よくある間違い: 蝶形骨の翼状突起を茎状突起と混同する/上顎骨の口蓋突起・頬骨突起と取り違える。
  • 臨床応用: 茎状突起が異常に長く伸びて咽頭や頸部の神経・血管を刺激する病態を茎状突起過長症(Eagle症候群)といい、咽頭痛・嚥下時痛・頸部回旋時痛などをきたす。
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題17|頭蓋の骨で茎状突起があるのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題17|頭蓋の骨で茎状突起があるのはどれか。
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