学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0829

理由で解く 解剖学

Q0829 運動器系

出典:あマ指 第14回(2006) 問題19
問題
距骨と関節をつくらないのはどれか。
選択肢
1 脛骨
2 立方骨
3 踵骨
4 腓骨
解答
正解2(立方骨)
解説
✗ 1.
脛骨
✗ 正しい。 脛骨下端の下関節面・内果関節面と距骨滑車が距腿関節(足関節)を形成する。距骨は足根骨の中で唯一、距腿関節に関与する骨である。
✓ 2. 誤り
立方骨
立方骨は遠位足根骨の外側に位置し、踵骨との間に踵立方関節を、前方で第4・5中足骨との間にリスフラン関節の一部をなし、内側で外側楔状骨とも関節する。しかし、近位足根骨である距骨とは直接関節面で接することはない。距骨は内側寄りの位置にあり、その前面は舟状骨とのみ関節するため、外側の立方骨とは離れている。距骨が関節する骨は「脛骨・腓骨・踵骨・舟状骨」の4つと覚える。
✗ 3.
踵骨
✗ 正しい。 距骨は下面で踵骨の上面と関節し、距骨下関節を形成する。この関節は足の内反・外反運動の主役で、関節内部は骨間距踵靭帯で前後に仕切られる。
✗ 4.
腓骨
✗ 正しい。 腓骨下端の外果関節面が距骨滑車の外側面と関節し、距腿関節の外側を構成する。外果と内果(脛骨)が距骨を挟む形で足関節の安定性をつくる。
ポイント
  • 距骨は4骨(脛骨・腓骨・踵骨・舟状骨)と関節する。立方骨とは関節しない。
  • 覚え方のコツ: 「距骨は上(脛・腓)+下(踵)+前(舟)の合計4方向」と3次元で把握。外側の立方骨は範囲外。
  • 関連知識: 距腿関節=脛骨+腓骨+距骨/距骨下関節=距骨+踵骨/距舟関節=距骨+舟状骨。距骨は筋の付着を持たない特殊な骨。
  • よくある間違い: 「距骨=足根骨の中心だから全部と関節する」と誤る。立方骨は外側寄りで距骨からは離れている。
  • 臨床応用: 距骨は関節面が表面の6割を占め筋付着がないため、骨折後の血流不全で壊死を起こしやすい。スポーツでの距骨滑車損傷も多い。
比較表
距骨の関節面 相手の骨 関節名
上面(距骨滑車) 脛骨下関節面 距腿関節
内側(滑車内側) 脛骨内果 距腿関節
外側(滑車外側) 腓骨外果 距腿関節
下面 踵骨 距骨下関節
前面 舟状骨 距舟関節
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題19|距骨と関節をつくらないのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題19|距骨と関節をつくらないのはどれか。
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