学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0826

理由で解く 解剖学

Q0826 運動器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題22
問題
距腿関節を構成しないのはどれか。
選択肢
1 脛骨
2 腓骨
3 距骨
4 踵骨
解答
正解4(踵骨)
解説
✗ 1.
脛骨
✗ 正しい。 脛骨は距腿関節の関節窩の内側・上面を形成する。脛骨下端の下関節面と内果関節面が距骨滑車の上面と内側面に接し、体重を距骨へ伝達する。
✗ 2.
腓骨
✗ 正しい。 腓骨は下端の外果が距骨滑車の外側面と関節する。外果関節面は脛骨下関節面に連続して、距骨を内外から挟み込む関節窩をつくる。
✗ 3.
距骨
✗ 正しい。 距骨は距腿関節の関節頭をなす。距骨上部の距骨滑車が、脛骨・腓骨でできた関節窩にはまり込み、底屈・背屈運動を行う蝶番関節を形成する。
✓ 4. 誤り
踵骨
踵骨は足根骨中最大の骨で距骨の下にあるが、距腿関節(足関節)の構成には関与しない。踵骨は距骨との間で距骨下関節を、前方で立方骨との間に踵立方関節をつくる。距腿関節を構成するのは脛骨・腓骨・距骨の3骨であり、踵骨は1段下のレベルに位置する。距骨は足根骨のうち唯一、距腿関節に関与する骨である点も重要。
ポイント
  • 距腿関節(足関節)は脛骨・腓骨・距骨の3骨からなる蝶番関節。踵骨は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 足関節=「ケイヒキョ」(脛・腓・距)の3骨。踵骨は1段下の距骨下関節の担当。
  • 関連知識: 距骨滑車=関節頭/脛骨下関節面+内果+外果=関節窩。運動は底屈・背屈のみ(内反・外反は距骨下関節と距踵舟関節)。
  • よくある間違い: 踵骨を距腿関節の構成骨とする誤り。足関節の「下」が踵骨、「中」が距骨と階層で把握する。
  • 臨床応用: 足関節捻挫は内反強制で起こり、外側靭帯(前距腓靭帯が最多)損傷が多い。外果骨折(Weber分類)は距腿関節の安定性に影響する。
比較表
関節 構成骨 関節形態・運動
距腿関節(足関節) 脛骨・腓骨・距骨 蝶番(ラセン)、底屈・背屈
距骨下関節 距骨・踵骨 内反・外反の主役
距踵舟関節 距骨・踵骨・舟状骨 顆状、内反・外反
踵立方関節 踵骨・立方骨 鞍関節、ショパール関節の一部
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題22|距腿関節を構成しないのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題22|距腿関節を構成しないのはどれか。
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