学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ E. 上肢の骨格 / Q0813

理由で解く 解剖学

Q0813 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題19
問題
手根骨と足根骨の両方にみられる骨の名称はどれか。
選択肢
1 立方骨
2 舟状骨
3 三角骨
4 月状骨
解答
正解2(舟状骨)
解説
✗ 1. 誤り
立方骨
立方骨は足根骨(遠位列の外側)のみに存在し、手根骨にはない。踵骨の前方にあり、第4・5中足骨と関節する。
✓ 2. 正しい
舟状骨
舟状骨は手根骨(近位列の橈側)と足根骨(内側)の両方に同名で存在する。手の舟状骨は橈骨手根関節に関与し、手関節外傷で最も骨折しやすい手根骨(ショパール骨折注意)として重要。足の舟状骨は距骨頭と楔状骨3個の間に位置し、足の縦アーチの要石として機能する。両者は発生学的にも類似した位置関係をもち、「手足共通の骨」として国試頻出の鑑別点である。なお両方にあるのは舟状骨のみで、他の手根骨(月状骨・三角骨・豆状骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨)はすべて手のみに存在する。
✗ 3. 誤り
三角骨
三角骨は手根骨の近位列尺側にのみ存在し、足根骨には存在しない。橈骨手根関節では関節円板を介して尺骨下端と接する。
✗ 4. 誤り
月状骨
月状骨は手根骨の近位列中央にのみ存在する。橈骨手根関節で橈骨と直接関節するが、足根骨には同名の骨はない。
ポイント
  • 手根骨と足根骨の両方に存在する同名の骨は「舟状骨」のみ。
  • 覚え方のコツ: 「手も足も舟でつながる」。舟状骨は手・足の近位~中央部に共通して位置する唯一の同名骨。
  • 関連知識: 手根骨は近位列(橈側から舟状・月状・三角・豆状)、遠位列(橈側から大菱形・小菱形・有頭・有鉤)の計8個。足根骨は7個(距骨・踵骨・舟状骨・立方骨・内側/中間/外側楔状骨)。
  • よくある間違い: 立方骨を手根骨に含める/月状骨・三角骨を足根骨に含める。立方骨は足のみ、月状・三角は手のみ。
  • 臨床応用: 手の舟状骨骨折は若年男性の転倒で頻発し、血流不良から偽関節・無腐性壊死を起こしやすい。スナッフボックス(解剖学的嗅ぎタバコ入れ)の圧痛が診断のきっかけ。
比較表
手根骨 足根骨
舟状骨
月状骨 ×
三角骨 ×
豆状骨 ×
大/小菱形骨 ×
有頭骨・有鉤骨 ×
距骨・踵骨 ×
立方骨 ×
楔状骨(内・中・外) ×
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題19|手根骨と足根骨の両方にみられる骨の名称はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題19|手根骨と足根骨の両方にみられる骨の名称はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手