学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ E. 上肢の骨格 / Q0809

理由で解く 解剖学

Q0809 運動器系

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題16
問題
遠位列手根骨はどれか。
選択肢
1 有頭骨
2 舟状骨
3 三角骨
4 月状骨
解答
正解1(有頭骨)
解説
✓ 1. 正しい
有頭骨
有頭骨は手根骨遠位列の中央に位置する最大の手根骨で、頭状の突起が月状骨のくぼみにはまり込む。遠位列は橈側から大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨の4個で構成され、中手骨との手根中手関節(CM関節)を形成する。有頭骨は特に第3中手骨と関節し、手根中央関節の運動軸の中心となる。手掌中央のわずかなくぼみの底にあり、解剖学実習でも位置特定の基準点とされる。
✗ 2. 誤り
舟状骨
舟状骨は手根骨近位列の橈側端に位置する。月状骨・三角骨とともに橈骨手根関節(手関節)を形成する近位列の骨である。手根骨の中で骨折が最も多い骨でもある。
✗ 3. 誤り
三角骨
三角骨は手根骨近位列の尺側にある三角形の骨で、月状骨と豆状骨の間に位置する。橈骨手根関節では関節円板を介して尺骨に対面し、近位列に属する。
✗ 4. 誤り
月状骨
月状骨は近位列のほぼ中央に位置する半月形の骨で、舟状骨と三角骨の間にある。橈骨下端と関節し、橈骨手根関節の中心をなす近位列の骨である。
ポイント
  • 手根骨8個は近位列4個(舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨)と遠位列4個(大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨)に分かれる。有頭骨は遠位列中央の最大骨。
  • 覚え方のコツ: 「父さんの月収、参加する」近位:舟・月・三・豆/遠位:大・小・有頭・有鉤(「大工のお父さん、月末の参加、小さい頭に鉤」など語呂多数)。橈側から順に暗記。
  • 関連知識: 橈骨手根関節(手関節)に関わるのは近位列の舟状骨・月状骨・三角骨の3個。豆状骨は尺側手根屈筋腱の種子骨で、手根中手関節(CM関節)は遠位列の4骨と第1〜5中手骨で構成される。
  • よくある間違い: 三角骨を遠位列と誤答/舟状骨を遠位と混同(サイズが大きい骨だから遠位と錯覚)/豆状骨を遠位列と誤認。
  • 臨床応用: 有頭骨は月状骨脱臼・月状骨周囲脱臼のキー骨で、手関節高エネルギー外傷では有頭骨と月状骨の位置関係が診断上重要となる。舟状骨骨折は手根骨骨折の最多で、転倒時の手関節背屈でアナトミカルスナッフボックスに圧痛を生じる。
比較表
骨(橈側→尺側) 関節関与
近位列 舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨 橈骨手根関節(舟・月・三角)
遠位列 大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨 手根中手関節(全4骨)
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題16|遠位列手根骨はどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題16|遠位列手根骨はどれか。
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