学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ C. 脊柱 / Q0788

理由で解く 解剖学

Q0788 運動器系

出典:鍼灸 第21回(2013) 問題18
問題
仙骨と他の椎骨の部位との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 横線 ───── 椎体
2 仙骨管 ──── 椎間孔
3 正中仙骨稜 ── 棘突起
4 中間仙骨稜 ── 横突起
解答
正解3(正中仙骨稜 ── 棘突起)
解説
✗ 1. 誤り
横線 ───── 椎体
仙骨前面の4本の横線は、5個の仙椎椎体が癒合する際の椎間円板(椎間板)の痕である。椎体そのものの痕は横線の上下部分(仙骨底〜仙骨尖に向かって縦に連なる骨体)であり、横線は「椎体の間=椎間円板」に相当する。
✗ 2. 誤り
仙骨管 ──── 椎間孔
仙骨管は各仙椎の椎孔が癒合して連続した管であり、脊柱管の延長にあたる。椎間孔(脊髄神経の出る横方向の孔)に相当するのは、仙骨内を前後に貫く前仙骨孔・後仙骨孔であって、仙骨管ではない。
✓ 3. 正しい
正中仙骨稜 ── 棘突起
仙骨後面の正中を縦走する正中仙骨稜は、5個の仙椎の棘突起が癒合し連なった痕である。同様に、外側に位置する中間仙骨稜は関節突起(椎間関節)の癒合痕、最外側の外側仙骨稜は横突起と肋骨成分の癒合痕に対応する。棘突起は「正中」、関節突起は「中間」、横突起は「外側」と覚えると3つの稜が整理しやすい。
✗ 4. 誤り
中間仙骨稜 ── 横突起
中間仙骨稜は各仙椎の上・下関節突起(椎間関節)の癒合痕であり、横突起ではない。横突起(および肋骨成分)の癒合痕は外側仙骨稜に相当する。
ポイント
  • 仙骨の3本の稜は「正中=棘突起、中間=椎間関節、外側=横突起+肋骨」と正中から外側に向けて対応する。
  • 覚え方のコツ: 「横線=椎間円板」と覚えて椎体との混同を防ぐ。仙骨管=椎孔(脊柱管)、前・後仙骨孔=椎間孔とペアで記憶する。
  • 関連知識: 仙骨の外側面の耳状面は寛骨と仙腸関節をなし、仙椎の横突起+肋骨成分に由来する。これは腰椎の肋骨突起と同一起源である。
  • よくある間違い: 横線を椎体の癒合痕と勘違いする(正しくは椎間円板)/仙骨管を椎間孔と間違える(正しくは椎孔の連続=脊柱管)。
  • 臨床応用: 前仙骨孔からは仙骨神経前枝(下肢・会陰の運動知覚を担う仙骨神経叢の枝)が出る。S2〜S4前枝には骨盤内臓神経が含まれ、排尿・排便・勃起を調節する。
比較表
仙骨の部位 一般椎骨の部位
横線(前面) 椎間円板
仙骨管 椎孔(脊柱管)
前仙骨孔・後仙骨孔 椎間孔
正中仙骨稜 棘突起
中間仙骨稜 椎間関節(関節突起)
外側仙骨稜 横突起+肋骨成分
解説画像
鍼灸 第21回(2013) 問題18|仙骨と他の椎骨の部位との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第21回(2013) 問題18|仙骨と他の椎骨の部位との組合せで正しいのはどれか。
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