
この図の解説
図の左は T4〜L3 を側面から連ねた脊柱で、上へいくほど棘突起が屋根瓦のように重なる胸椎、下でずんぐり太くなる腰椎の対比を見る。右上「第6胸椎 左面」で椎体外側後方の上・下肋骨窩と、横突起先端の横突肋骨窩に注目する。肋骨頭は椎間円板をまたいで1つ上位の椎体にも付くため、肋骨窩は上下に分かれるのが典型胸椎の姿である。「第10胸椎 上面」では椎体・椎弓・横突起・棘突起・上関節突起という椎骨共通の基本形が読み取れる。最下段「第3腰椎 上面」では、横に大きく張り出す肋骨突起(退化した肋骨由来)、その基部の小さな副突起(本来の横突起)、上関節突起外側の乳頭突起という腰椎固有の突起3種を確認する。胸椎は肋骨と関節して安定性を、腰椎は太い椎体で体重支持を担う住み分けが図から見えてくる。
学習の要点
- 胸椎は12個で肋骨と関節する。椎体後外側の肋骨窩と横突起先端の横突肋骨窩の2か所で肋骨を受ける。
- 覚え方のコツ: 腰椎で横に張り出す太い突起は「横突起」ではなく肋骨突起。本来の横突起は小さな副突起に縮んで基部に残る、と逆転をセットで覚える。
- 関連知識: 肋骨頭は椎間円板をまたいで上下2つの椎体に付くため肋骨窩は上下肋骨窩に分かれるが、第11・第12胸椎では単独の肋骨窩となり横突肋骨窩も欠く。
- よくある間違い: 乳頭突起・副突起・肋骨突起を胸椎の所見と取り違えること。これらはすべて腰椎に固有の突起である。
- 臨床応用: 腰椎は棘突起が水平で上下に広い隙間ができるため、この間から脊柱管へ針を刺す腰椎穿刺が可能となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
腰椎で横に大きく張り出し、一見すると横突起のようにみえる突起を( )という。
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答え: 肋骨突起
腰椎で、退化した肋骨が肋骨突起となった結果、本来の横突起がその基部に小さく残ったものを( )という。
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答え: 副突起
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。