学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0771

理由で解く 解剖学

Q0771 運動器系

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題16
問題
線維性の連結はどれか。
選択肢
1 釘 植
2 仙腸関節
3 恥骨結合
4 椎間関節
解答
正解1(釘 植)
解説
✓ 1. 正しい
釘 植
釘植は歯根が歯槽に植え込まれる特殊な結合で、歯根膜(密な結合組織性の歯根膜)によって歯と歯槽骨とが結びつく線維性連結の一種。縫合・靭帯結合とともに線維性連結に分類される。
✗ 2. 誤り
仙腸関節
仙腸関節は仙骨と腸骨の耳状面がつくる滑膜性の関節であり、線維性連結ではない。周囲を強い靭帯で補強され可動性がほぼない半関節となる。
✗ 3. 誤り
恥骨結合
恥骨結合は左右の恥骨間に線維軟骨性の椎間円板状の板(恥骨間円板)を挟む連結で、軟骨性連結(線維軟骨結合)に分類される。線維性ではない。
✗ 4. 誤り
椎間関節
椎間関節は上位椎骨の下関節突起と下位椎骨の上関節突起が対面する滑膜性関節(平面関節)で、線維性連結ではなく滑膜性連結である。
ポイント
  • 釘植は歯と歯槽骨を歯根膜でつなぐ線維性連結。縫合・靭帯結合と同じグループ。
  • 覚え方のコツ: 「線維性=縫合・靭帯結合・釘植」「軟骨性=軟骨結合・線維軟骨結合(恥骨結合・椎間円板)」「滑膜性=通常の関節」と3本柱で整理。
  • 関連知識: 靭帯結合の例は脛腓靭帯結合・前腕骨間膜。軟骨結合は骨端軟骨・胸骨柄結合。
  • よくある間違い: 恥骨結合を線維性と誤認する。「結合」の名だが線維軟骨性。
  • 臨床応用: 歯周病は釘植(歯根膜)の炎症・破壊で歯の動揺を生じる。あはき臨床でも口腔衛生指導との関連を押さえる。
比較表
骨の連結 種別
線維性連結 縫合 頭蓋冠の骨間
線維性連結 靭帯結合 脛腓靭帯結合、前腕骨間膜
線維性連結 釘植 歯と歯槽骨
軟骨性連結 軟骨結合 骨端軟骨、胸骨柄結合
軟骨性連結 線維軟骨結合 恥骨結合、椎間円板
滑膜性連結 関節 肩・肘・股・膝・椎間関節など
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題16|線維性の連結はどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題16|線維性の連結はどれか。
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