学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0769

理由で解く 解剖学

Q0769 運動器系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題17
問題
軟骨内骨化をするのはどれか。
選択肢
1 頭頂骨
2 上顎骨
3 鎖 骨
4 寛 骨
解答
正解4(寛 骨)
解説
✗ 1. 誤り
頭頂骨
頭頂骨は頭蓋冠の扁平骨で、胎生期に結合組織の膜から直接骨形成が進む膜内骨化でつくられる。出生時には周縁が未骨化で泉門として残る。
✗ 2. 誤り
上顎骨
上顎骨は顔面頭蓋の膜内骨化でつくられる骨である。頭蓋顔面の骨の多くは膜内骨化で形成される。
✗ 3. 誤り
鎖 骨
鎖骨は長骨ではあるが、例外的に膜内骨化でつくられる。体内で最も早く骨化が始まる骨であり、産道通過時にしばしば骨折する。
✓ 4. 正しい
寛 骨
寛骨は腸骨・坐骨・恥骨の3骨がY字軟骨(軟骨結合)を介して結合したものが、思春期以降に軟骨内骨化によって1つの寛骨へと癒合する。体肢や椎骨、骨盤の大部分は軟骨内骨化による置換骨として形成される。
ポイント
  • 寛骨は軟骨内骨化で形成される。頭頂骨・上顎骨・鎖骨は膜内骨化の代表例。
  • 覚え方のコツ: 「膜内骨化の例外:ア(頭)タマ+カオ+サコツ」。それ以外は基本的に軟骨内骨化。
  • 関連知識: 寛骨は腸骨・坐骨・恥骨の3骨がY字軟骨で結合し、思春期以降に骨性癒合する。
  • よくある間違い: 「大きい骨=軟骨内」と覚えると鎖骨で間違える。鎖骨は長骨でも例外的に膜内骨化。
  • 臨床応用: 寛骨のY字軟骨はX線上で思春期まで見える。小児の寛骨臼底の骨折や発育異常はY字軟骨レベルで評価する。
比較表
骨化様式 代表例
軟骨内骨化(置換骨) 椎骨、肋骨、長骨(鎖骨を除く)、寛骨、後頭骨基底部
膜内骨化(付加骨) 頭蓋冠(頭頂骨・前頭骨など)、顔面骨(上顎骨など)、鎖骨
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題17|軟骨内骨化をするのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題17|軟骨内骨化をするのはどれか。
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