学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0765

理由で解く 解剖学

Q0765 運動器系

出典:あマ指 第17回(2009) 問題17
問題
車軸関節はどれか。
選択肢
1 胸鎖関節
2 肩関節
3 腕尺関節
4 上橈尺関節
解答
正解4(上橈尺関節)
解説
✗ 1. 誤り
胸鎖関節
胸鎖関節は胸骨柄と鎖骨胸骨端の間の滑膜性関節で、関節腔が関節円板により上下に二分される複雑な構造をもつ。分類上は鞍関節に近いとされるが、関節円板の存在により機能的には球関節に近い多軸運動を行う。車軸関節ではない。
✗ 2. 誤り
肩関節
肩関節(肩甲上腕関節)は関節頭が球状の「球関節」で、3軸回りの多軸性運動を行う。車軸のように特定の軸を中心に回転する関節ではない。関節窩が浅く線維軟骨性の関節唇で補われるため可動域が広い反面、脱臼しやすい。
✗ 3. 誤り
腕尺関節
腕尺関節は上腕骨滑車と尺骨滑車切痕による「蝶番関節」で、屈伸のみの1軸性関節である。円柱状の関節頭が運動軸に垂直な面で回転するため、軸を中心に回転する車軸関節とは運動様式が異なる。肘関節を構成する3関節の1つ。
✓ 4. 正しい
上橈尺関節
上橈尺関節は橈骨頭の環状関節面が尺骨橈骨切痕および橈骨輪状靱帯の中で回旋する「車軸関節」で、肘関節を構成する3関節の1つである。橈骨が自身の長軸周りに回転することで、前腕の回内・回外運動が生じる。車軸関節は1軸性で、関節頭の長軸を運動軸としてその周囲を回転する点で蝶番関節(運動軸に対し垂直方向への運動)と区別される。下橈尺関節とともに連動し、手掌の向きを変える機能を担う。輪状靱帯からの橈骨頭の亜脱臼(肘内障)は小児に多く、腕を引っ張って発症し、整復操作で改善する臨床的にも重要な関節である。
ポイント
  • 車軸関節は1軸性で関節頭の長軸周りの回転運動を行う。代表は上橈尺関節・正中環軸関節。
  • 覚え方のコツ: 「車軸=くるくる回る=回内外・首振り」。上橈尺=前腕の回内外、環軸=首を横に振る。
  • 関連知識: 肘関節は腕尺(蝶番)+腕橈(球)+上橈尺(車軸)の3関節が1つの関節包に含まれる複関節。
  • よくある間違い: 上橈尺関節を蝶番関節と誤る/腕尺関節を車軸関節と混同する。
  • 臨床応用: 小児の肘内障では橈骨頭が輪状靱帯から亜脱臼し、前腕回外による整復で治癒する。
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題17|車軸関節はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題17|車軸関節はどれか。
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