学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0714

理由で解く 解剖学

Q0714 感覚器系

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題22
問題
涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。
選択肢
1 耳神経節
2 顎下神経節
3 毛様体神経節
4 翼口蓋神経節
解答
正解4(翼口蓋神経節)
解説
✗ 1. 誤り
耳神経節
耳神経節は舌咽神経(IX)由来の副交感節で、耳下腺の分泌に関わる節後線維の起始部である。涙腺の支配ではない。
✗ 2. 誤り
顎下神経節
顎下神経節は顔面神経(VII)鼓索神経経由の副交感節で、顎下腺・舌下腺の分泌を制御する節後線維の細胞体が集まる。涙腺には関与しない。
✗ 3. 誤り
毛様体神経節
毛様体神経節は動眼神経(III)由来の副交感節で、瞳孔括約筋と毛様体筋を支配する節後線維の起始部である。縮瞳と近見調節を担うが、涙腺分泌には無関係。
✓ 4. 正しい
翼口蓋神経節
翼口蓋神経節は顔面神経(VII)の大錐体神経(節前副交感線維)が入る副交感節で、ここから涙腺・鼻腔粘膜腺・口蓋腺などに向かう節後線維の細胞体が集まる。涙腺に分布する節後線維は翼口蓋神経節に起始し、頬骨神経と涙腺神経(三叉神経V1枝)に連絡して涙腺に達する経路をとる。涙分泌の中枢は橋にある上唾液核で、顔面神経麻痺(ベル麻痺など)ではこの経路障害で涙腺分泌が減弱する。
ポイント
  • 涙腺の副交感節後線維は翼口蓋神経節から起こり、顔面神経(大錐体神経)が節前線維として連絡する。
  • 覚え方のコツ: 頭部4副交感節を「毛様体(III)・翼口蓋(VII)・顎下(VII)・耳(IX)」と番号で暗記。
  • 関連知識: 節後線維は頬骨神経→涙腺神経(V1眼神経の枝)の経路で涙腺に達する。涙分泌中枢は橋の上唾液核。
  • よくある間違い: 「顔面神経=顎下神経節」と連想で誤答しがち。涙腺は同じVIIでも翼口蓋神経節、と切り分けて覚える。
  • 臨床応用: ベル麻痺で膝神経節より近位の障害があると涙分泌減少(Schirmer試験で低値)を示し、病変部位推定の一助となる。
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題22|涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題22|涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。
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