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理由で解く 解剖学

Q0043 人体の構成

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題23
問題
細胞間接着装置で、細胞間隙を塞いで水や分子の通過のバリアとなるのはどれか。
選択肢
1 接着帯
2 タイト結合
3 ギャップ結合
4 デスモソーム
解答
正解2(タイト結合)
解説
✗ 1. 誤り
接着帯
接着帯はタイト結合のすぐ下にあり、カドヘリンを介して細胞を機械的に接着し、膜直下ではアクチンフィラメントが裏打ちする。細胞間隙は約20nmと開いており、物質の通過を塞ぐバリア機能はもたない。
✓ 2. 正しい
タイト結合
タイト結合(密着帯)は細胞側面の最上部で、隣接細胞の膜タンパク(クローディン・オクルディン)が網状に接し、細胞間隙を帯状に完全に塞ぐ。これにより水分子を含め物質の通過が阻止され、上皮の選択的バリアを形成する。脳毛細血管内皮のタイト結合は血液脳関門の実体であり、腸管上皮では経細胞路以外の拡散を防ぐ。細胞間結合装置の中で唯一「遮断」を担う装置である。
✗ 3. 誤り
ギャップ結合
ギャップ結合はコネクソンを介してイオン・糖・アミノ酸など低分子を隣接細胞へ通過させるチャネルで、物質を「通過させる」装置である。バリアではなく情報・代謝交換を担う。
✗ 4. 誤り
デスモソーム
デスモソーム(接着斑)は丸い斑状の強固な機械的接着装置で、中間径フィラメント(ケラチン)が裏打ちし、カドヘリンで接着する。皮膚表皮で強い剥離力に耐えるが、細胞間隙は20nmと開き、バリア機能はない。
ポイント
  • タイト結合は細胞間隙を塞ぎ、水や分子の通過を遮断するバリア装置である。
  • 覚え方のコツ: 「タイト=閉じる/接着帯・デスモ=つなぐ/ギャップ=通す」の機能3分類を固定化する。
  • 関連知識: タイト結合の構成分子はクローディン・オクルディン。クローディンの種類により水や特定イオンの選択透過性が決まる。
  • よくある間違い: 接着帯・デスモソームを「バリア」と誤認する。これらは機械的接着であり通過遮断は行わない。
  • 臨床応用: 脳毛細血管内皮のタイト結合が血液脳関門の実体で、多くの薬物が脳内へ移行できない原因となる。腸管のタイト結合破綻(リーキーガット)は炎症性腸疾患やアレルギーの関与が研究されている。
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題23|細胞間接着装置で、細胞間隙を塞いで水や分子の通過のバリアとなるのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題23|細胞間接着装置で、細胞間隙を塞いで水や分子の通過のバリアとなるのはどれか。
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