学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ G. 脳室系・髄膜・脳脊髄液 / Q0542

理由で解く 解剖学

Q0542 神経系

出典:あマ指 第14回(2006) 問題28
問題
クモ膜下腔に直接通じているのはどれか。
選択肢
1 側脳室
2 第3 脳室
3 第4 脳室
4 中脳水道
解答
正解3(第4 脳室)
解説
✗ 1. 誤り
側脳室
側脳室は大脳半球深部にあり、クモ膜下腔と直接接していない。側脳室の髄液はまず室間孔を通って第3脳室へ流れ、そこから中脳水道を経て第4脳室に達し、最終的に第4脳室の孔からクモ膜下腔へ出るという経路を取る。
✗ 2. 誤り
第3 脳室
第3脳室は間脳の正中に位置し、上方で室間孔を介して側脳室と、下方で中脳水道を介して第4脳室と連絡するのみである。クモ膜下腔に直接開口する孔は第3脳室には存在しないため、「直接通じる」という条件を満たさない。
✓ 3. 正しい
第4 脳室
第4脳室は橋・延髄の背側と小脳の間に挟まれた三角錐状の腔で、下端付近の後壁に正中口(マジャンディ孔)が1つ、外側壁に外側口(ルシュカ孔)が左右1対ずつ開いている。これら計3つの開口部を介して脳の表面を包むクモ膜下腔へと直接連続しており、脳室系の髄液がクモ膜下腔へ流出する唯一の出口となっている。髄液はここから脳・脊髄表面を流れ、最後はクモ膜顆粒を介して硬膜静脈洞へ吸収される。
✗ 4. 誤り
中脳水道
中脳水道は第3脳室と第4脳室を結ぶ中脳内の細い連絡管で、脳室内腔同士をつなぐだけの構造である。クモ膜下腔に開口する孔は備えておらず、髄液の流路としては「通過点」に過ぎない。
ポイント
  • クモ膜下腔に直接開口する脳室は第4脳室のみで、正中口・外側口の計3孔から髄液が外へ出る。
  • 覚え方のコツ: 「クモ下への出口=第4のマジ・ルシュ3つ」と覚える。第4脳室のみが出口を持ち、側・3・中脳水道は出口なしと整理。
  • 関連知識: クモ膜下腔を流れた髄液はクモ膜顆粒から上矢状静脈洞などの硬膜静脈洞へ吸収され、内頸静脈へ戻る。
  • よくある間違い: 中脳水道や第3脳室もクモ膜下腔に直接通じると誤答しがち。直接の開口部は第4脳室にしかない点を固定する。
  • 臨床応用: 正中口・外側口が先天的に閉鎖するダンディ・ウォーカー奇形では髄液がクモ膜下腔に出られず閉塞性水頭症となる。
比較表
構造 クモ膜下腔との直接連絡
側脳室 なし(室間孔経由でのみ下流へ)
第3脳室 なし
中脳水道 なし
第4脳室 あり(正中口・外側口 計3孔)
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題28|クモ膜下腔に直接通じているのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題28|クモ膜下腔に直接通じているのはどれか。
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